作品
吉行淳之介がいた。色川武大がいた。三島由紀夫がいた。酒と遊びの中で切瑳琢磨した文士たちよ。時代を疾駆していった作家の群像
東京で育ち、東京を描いた、「東京の作家」吉行淳之介。終戦の混乱からバブルの時代まで、鮮烈にこの大都会を描いた短篇やエッセイを収録する、魅力のアンソロジー。山本容朗編集。
出会いからその死まで、いちばん近くで作家・吉行淳之介を見つめてきた著者が、思い出すままに綴りながら明かした作家の生活
ヤミ市で靴磨きをした頃、占い師に「小説家にはなれない」と宣言された頃……。青春と交友を懐かしく、時に哀切、峻厳に回想する
さりげない口調で、姿を消した愛猫への思いを語る表題作をはじめ、日常生活、嗜好、日記、交遊、戦中体験、追悼、そして文学と、独自の濃密な文学空間を軽妙洒脱な文体で綴る。
遠い明治からついこの間まで、過去を振り返れば不思議と今現在のことがよくわかる。深い知識と鋭い観察眼が冴えるエッセイ二十二篇
平成六年七月、惜しまれて逝った作家吉行淳之介。その吉行との三十八年間に及ぶ交遊から、著者だけしか知らない、とっておきの話
吉行淳之介、安岡章太郎、丸谷才一——、日本の六人の代表的な作家の小説を、村上春樹が縦横無尽に読み解く。目を洗われる小説論
「千曲川」「一度だけなら」など、数々のヒット曲で作詞家としてコンビを組んだ著者が、流行作曲家・猪俣公章の破天荒な人生を描く
名文家・吉行淳之介の全作品から選りすぐった珠玉の三七六本の言葉集。男と女について、文学について、吉行の素顔がこの一冊で甦る。
吉行淳之介、村松剛ら、友人の死との際会。忍びよる病いの影。その中で明るさとユーモアを貫く著者の静かな闘い。心にしみる随想
ジェームス三木、寺山修司、川淵三郎、鈴木啓示、吉行淳之介、江夏豊など、気になる男たちを時には甘口で、時には辛口で綴る読物
からだの話、酒の話、美人の話、男の持ち物の話、子供の頃の話、町の話、そして友人知人の話――身のまわりの話のくさぐさをユーモラスにイキに綴った、ぜんぶ「ややや!」のはなし。
94年7月惜しまれて逝った作家・吉行淳之介。吉行との38年間に及ぶ交遊を続けてきた著者が吉行の知られざるエピソードを紹介
古今東西、食にまつわる蘊蓄を傾け、返す包丁で実際のレシピを紹介する一冊。吉行淳之介・梅宮辰夫両氏とのトークも楽しい、読んで良し作って良しの名グルメ本をどうぞ。(加賀乙彦)
吉行淳之介のラーメン談義、チャーチル一世一代のウソ、芥川比呂志の小咄、マッケンローの潔癖性など、各界の著名人の愉快なエピソードを満載。「ちょっといい話」文庫化第二弾。
からだの話、酒の話、本の話、男の持ち物の話、子供のころの話、そして美人の話――達意の名文で語られる、全部「ややや!」の話
日仏文化交流の一環としてガリマール社から刊行され話題となった明治・大正・昭和の名作短篇集。日本人にとっても必携の書である
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