作品
先人たちが持っていた質実さと節度、物ごとを冷静に認識する力、謙虚さ、自助の心、無私の精神はどのようにかたちづくられたのか
「ぼくは聖化されるのはいやです」と賢治。井上氏が賢治の本音を聞き出した架空インタビューをはじめ百点を超す写真と地図を収載
あの世の太宰治に井上ひさし氏が「あの時のこと」を根ほり葉ほり問いただす奇想天外なインタビューほか、太宰の秘密を明かす一冊
昭和二十年、根津の団扇屋主人による日記。そこには戦下の市民の真実と、戦後の占領軍による日本語ローマ字化計画が綴られていた
二十数年ぶりに訪れた孤児院で、あの夏の嵐の夜の悲しい出来事が鮮かに浮かんでくる名品「四十一番の少年」のほか、「汚点」「あくる朝の蝉」。半自伝風作品三篇。(百目鬼恭三郎)
他人を笑わせ、他人に笑われ、そのために死ぬほど絵草紙作者になりたいと願っている若旦那のありようを洒落のめした直木賞受賞作に加え、「江戸の夕立ち」を収録。(百目鬼恭三郎)
愛、性、外国、読書遍歴、日常生活……。あらゆる視点から山田詠美の文学世界を浮き彫りにし、創作の原点にせまる9つの対話を収録
惜しんであまりあるこの作家。その生涯と作品、魅力のすべてを語り尽くす愛読者必携の藤沢周平文芸読本。未公開写真も多数収載
井上氏の原点フランス座が2000年1月幕を閉じた。北野武、渥美清との爆笑対談、台本、踊り子の写真、見取図など包み隠さず大放出。
著者の精神的故郷である仙台で、少年時代に妄想ばかりしていた男の思想的半自叙伝を、すべての権威を相対化してしまうパロディ意識で描いた愉快な青春小説。(長部日出雄)
十三万冊の本をいかに集め、どう読み、なぜ大図書館をつくるに至ったか? 井上ひさしさんと本が繰り広げる波瀾万丈の運命の物語
ケバイ、うざったい、ウルウルもんだ。さらに「ら」抜き言葉。言葉は乱れ、ゆれつつ生きる。そも日本語に規範となるものはあるのか
日本映画の再興を願い、尊敬するJ・フォードへの思いを開陳し、愛した百本の映画を公開する。すべての黒澤ファンに贈る熱き遺言!
戦局愈々のぞみない昭和二十年、東京根津の団扇屋の主人が欠かさず綴る驚倒・讃嘆すべき日記帖。十七年の歳月をかけた執念の大作
大作家にして「時代を編む」プロデューサー、菊池寛を写真と秘話を全解剖。寛の絶筆を井上氏が書き継ぎ完成させた小説「唐黒の壺」掲載
警察一家の要、人事を担当する二渡は、天下り先ポストに固執するOBの説得にあたるが……。警察小説の新たな地平を拓く話題作
あの世の太宰に井上ひさし氏が根ほり葉ほり問い糺す奇想天外なインタビュー。多数の秘蔵写真と詳細年譜付き。太宰没後50年の決定版。
城山三郎、丸谷才一、中野孝次、向井敏、井上ひさし、出久根達郎など藤沢文学を愛してやまぬ諸氏が綴った魅力の源泉。さらに対話とインタビュー、講演で構成した愛読者必携の書。
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