作品
各エッセイのタイトルとその始まり方の「遠さ」! 話題の連射と展開で、読者の予想を次から次へと快く裏切り続ける名人芸をお楽しみあれ
「週刊文春」に連載された珠玉のエッセイ。なにげない日常で、仕事の現場で投げかけられるみずみずしく、また鋭くも暖かい視線
飼い猫についてや、水羊羹に関する薀蓄。また、痴漢に遭った話などなど。中でも傑作は男性評の数々。著者の肉声が聞こえてくる
怒鳴り散らす父、理不尽な父、それでも陰では優しい心遣いをする父。明治男とその家族の姿を極上の文章で綴り、昭和を浮かび上がらせる
よくどなる、よく殴る、なにかあると卓袱台をひっくり返す——向田家の父をモデルにしたといわれる人気テレビドラマを作者自身が小説化!
どこにでもいる平凡な人妻に突然訪れた恋。その行方を追う「隣の女」をはじめ、絶筆となった「春が来た」を含む名短篇全9作を収める
質素な暮らしぶりの仙吉と羽振りのいい修造。ふたりの友情は親密で、まるで一対の狛犬、阿吽のようだった。太平洋戦争前夜の情景
なにげない日常風景からのぞく、ぞっとするような男女の真実——直木賞受賞作をふくむ傑作短篇集から、〈新装版〉全集刊行開始!
満州引き揚げからバブル崩壊まで。著者がつけた膨大な家計簿の中から、過ぎ去りし昭和の面影を探り出して綴る、珠玉のエッセイ集
向田邦子の見た「昭和」とはどんな風景だったのか。子供時代を夕張で過した作家は「昭和の町」で何を感じるのか。昭和を立体的に論じる
丸の内に勤める小瀬家の長女、公子は、画家の片岡と知り合い惹かれていくが…向田邦子をこよなく愛する著者が初めて描く昭和の恋
西鶴の現代版ともいうべき人妻の恋の道行きを描いた表題作をはじめ、ハイミスのOLの微妙な心理を扱った「胡桃の部屋」。他、「幸福」「下駄」「春が来た」四篇収録。(浅生憲章)
男装の麗人とも、東洋のマタ・ハリとも呼ばれたその数奇な一生を、新進女性シンガーが東大修士論文を元に描き尽くした一女性の生涯
人気、実力を兼ね備えた36人が、自分自身、そして尊敬する作家の最愛の短篇1つずつを選ぶ。贅沢極まりないアンソロジー第1巻
最前線で活躍する5人の自薦短篇と、彼らが愛してやまない平井和正、生島治郎、吉行淳之介、向田邦子らの名作を収録する垂涎の一冊
満州引揚げからバブルまで。著者自身がつけた膨大な家計簿の中から、過ぎ去りし昭和の面影を探り出して綴る、珠玉のエッセイ集
明治生まれの父を中心に繰り広げられる古き良き昭和の中流家庭の姿を、巧まざるユーモアを交えて鮮やかに描く。全24篇を収録
四国の遍路道沿いに建つ商家・富屋を舞台に、昭和という荒波の中に生きた庶民の喜怒哀楽を描く。NHKの名作ドラマ、待望の小説化
文芸編集者として長年活躍した著者が、作家の素顔や受賞までの経緯を振返り、文学界の流れを通観する。芥川・直木賞の全データ付
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