作品
自ら銃殺刑を求めた殺人犯の実弟が、血の絆、傷つけられた子ども時代、家族の秘密をたどりつつ、魂の再生を求めた鮮烈な問題作
氷男は南極に戻り、獣はドアの隙間から忍び込む。幽霊たちはパーティに興じ、チョコレートは音もなく溶けてゆく。短篇七篇を収録
今世紀最高の女流作家・短編小説の名手に村上春樹が挑戦。NY・ブロンクスに生まれ、二十世紀のアメリカを生き抜いた女の名作品集
「癒し」を求めた彼らが、なぜあの犯罪に行着いたのか? 信者へのインタビュー、河合隼雄さんとの対話によって現代の病理に迫る
三島由紀夫、江藤淳、村上春樹、町田康――著者ならではの問題意識と危機感が把えた、幅広い評論活動の集大成である真の文藝評論
人を殺すということ、失った戦友、帰還の後の日々——ヴェトナム戦争で若者が見たものとは? 胸の内に「戦争」を抱えたすべての人に贈る真実の物語。鮮烈な短篇作品二十二篇収録。
吉行淳之介、安岡章太郎、丸谷才一——、日本の六人の代表的な作家の小説を、村上春樹が縦横無尽に読み解く。目を洗われる小説論
氷男と結婚した女は、なぜ南極などへ行こうとしたのだろうか? 不思議で楽しく、そして底無しの怖さを感じさせる短篇七篇を収録
みずから望んで銃殺刑に処せられた殺人犯の実弟が、兄と家族の血ぬられた歴史、残酷な秘密を探り哀しくも濃密な血の絆を語り尽す
保田に、あるいは村上春樹にとって満州とは何なのか? 「右翼」「戦争賛美者」との予断を排し、保田與重郎の存在を問う力作評論!
日本文学の中心は天皇の恋歌にあり――常識のヴェールをからげると、そこには歴史と文化の真新しい風景が……独創的日本文化論
井伏、川端から大江、立花、春樹まで、昭和平成の文学星座表。切れ味満点、ユーモアたっぷり、便利至極、批評集ならではの独創編集
ヴェトナム戦争、テロル、反戦運動……我々は何を失い、何を得たのか? 六〇年代の夢と挫折を背負いつつ、核の時代の生を問う、いま最も注目される作家のパワフルな傑作長篇小説。
ヘミングウェイ、テネシー・ウィリアムズからレイモンド・カーヴァーまで、選りすぐりのアメリカン・ショート・ストーリーが七十篇。短編小説の醍醐味が詰まった貴重な一冊です。
「TVピープルが僕の部屋にやってきたのは日曜日の夕方だった」得体の知れないものが迫る恐怖を現実と非現実の間に見事に描く。他に「加納クレタ」「ゾンビ」「眠り」など五篇を収録。
理念の時代が終わった今日、文章表現の課題を問いなおす画期的な著作。村上春樹から司馬遼太郎まで表現の秘密をさぐる試みである
村上春樹、大江健三郎、そして黒澤明からつげ義春まで、様々なジャンルの好きな芸術家たちに新しい光を当てて論じた先鋭な評論
村上春樹カツドン説、フェミニズムがわからない、私が結婚しない理由……噂のカルト才女の「ひとこと言いたい病」大爆発エッセイ
従姉のスックと犬のクイーニーとのささやかなクリスマス。画と文とが共に語りかける、カポーティの幼い日の思い出シリーズ最終作
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