発売月を選択
大不況到来、ロンドン条約と大権干犯、浜口首相遭難、第二次若槻内閣の対支外交失敗、そして満州事変勃発。昭和風雲の時代を描く
さまざまな情事を設定することにより、妻を自殺へと導く男の奇妙な心理を描く表題作ほか、男女の関係をミステリアスに描く短篇集
てんでんばらばらのようでいて、どこか断ちがたい家族の不思議な絆を、あたたかいユーモアと巧妙な筆づかいで描いた傑作中の傑作
尋ね人、お詫び、黒枠……新聞の片隅を飾る三行広告の世界。外国人労働者問題からおたく族まで現代ニッポンの諸相を抉る快作ルポ
究極のピーピング!“覗きの河童”は遂にトイレを上から覗く。有名人五十軒のトイレから見た本音とは。卓抜な絵ッセイ五十六篇
敗戦占領という混乱の中で昭和天皇はどう行動したか。側近として仕えた侍従次長が天皇の肉声を記録した超一級史料(解説・高橋紘)
あれほどあこがれていた“結婚”だったのにいざとなれば心は揺れる。だけど、やっぱりウフフ……。好評エッセイ・シリーズ六冊目
今日は“原宿”しているバアチャンを観察しにとげぬき地蔵に行き、明日はエステティックサロンで男の化粧について考えてみるのだ
おなじみの企業版“ちょっといい話”。今回も、老舗企業の変身譚、珍しいモノ面白いモノの開発話、心を打つエピソードなどを満載
イタリアの銀行頭取がテムズ川の橋に吊るされた。怪死事件を目撃した日本人――留学中の助教授と美しき人妻がマフィアに追われるスリルとサスペンスあふれる長篇推理。(徳岡孝夫)
(上を参照)
腹がへっては作曲はできぬ――とばかりに、日本を代表する作曲家・三善晃がメロディー豊かに料理を語る。男性はもちろん奥様にもおすすめの一冊。さあ、自分の味を創造しよう。
大きな挫折やハンディキャップのなかから静かに立ちあがり、たしかな人生を歩みつづけた財界の重鎮十人から、生い立ち、経営、人生について、聞き書きした“生きている話”。
浮気、交通事故、遺産相続など、平凡な生活を送っていた人間に突然不幸が起こる。「死者の嘘」「ヘソの緒」「普通列車の死」「鼓笛隊」「遇わなかった男」など七篇。(松村喜雄)
今や最も活力に富む世界の巨大経済圏に成長したアジア。その大発展ぶりと日本との緊密な関係の実態を紹介し、日本人のアジア理解の変更を迫る。文藝春秋読者賞を受賞した衝撃報告。
雨にけむるデヴォンの森で、若い女の絞殺死体が見つかった。ほぼ一年後、同じ手口で再び若い美女が殺される。二つの事件の関連は? おなじみ警視ジュリーの執念の捜査が始まる。
幼時より詩をつくり、文章博士として政界に進出、やがて政争にやぶれ、太宰府に左遷された菅原道真の、数奇な前半生と平安朝の魑魅魍魎の世界を描く著者初の新聞連載長篇小説。
悠々とたくましく、自らが選んだ道をゆく人々と、あるときは軽妙に、あるときは神妙に、人の生き方と幸せを語る心ゆたかなひととき。宮本氏の小説世界を深く知るための絶好の一冊。
神出鬼没の怪盗S79号。警察の厳重な警戒をあざ笑うかのように次々と予告通りに名品を奪い去る手口は、摩訶不思議である。果たして彼の正体は? 奇想天外の連作長篇推理。
生活のテンポが速いニューヨーカーは、いかに時間と労力を節約し、整理し、人生を充実させているか。乳ガンと闘う著者が生きた、ニューヨークの朝から晩まで。(村上むつ子)
華麗なイメージとは逆に、夫以上に厳しい選挙戦を闘う代議士の妻。海部、羽田元総理や後藤田元副総理など十人の国会議員の夫人たちの知られざる日常とその家庭の内情を赤裸に描く。
出会い、デート、メイクラブ、別れ、そのときどきにささやかれる名せりふ。東西の名作から愛の名場面百五十を厳選。写真とともに感動が甦る。恋愛実用書ともなる映画ファン必携書。
弟義明と共に“西武王国”を築いた詩人経営者、堤清二の経営手法の光と影を、綿密にして執拗な取材で描き切ったビビッドな野心作
日本のお父さんは何を考え、どういう生活をしているか。沖縄から北海道まで、各地で撮影された有名無名百十二人のポートレート集