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不眠症に苦しむ老人ラルフが朦朧とした中で見た不気味な医者。それを前兆に、邪悪な何かが迫り来る――街を憎悪の色で染めながら
奄美大島で発見された新スポーツ「浮き球△ベースボール」は瞬く間に普及。全国でリーグ戦が開催されるまでに。その魅力とは――
今日は伊東のハトヤを大研究、明日はマドリッドのバルで舌つづみをうつ……。これまでの旅と食べ歩きのエッセイを一挙大公開!!
自分が生と死の境目に立っていようとも、人は恋をする。人を愛することで初めて生じる恐怖、“聖なる残酷”を描いた傑作短篇集
卑劣な騙し討ちと罵られた真珠湾攻撃。だが、騙したのはアメリカ側なのだ。17年の歳月をかけ膨大な新資料を駆使して迫る戦慄の真相
明治12年、政商藤田傳三郎は贋札事件の容疑で捕縛された。維新前後の激動の世で、宿命を負った二人の男の友情と別離、対決を描く
忠臣蔵、学問、考えるという事、ヒューマニズム、還暦、哲学、天命を知るとは、歴史、などの十二篇に「常識について」を併載して、考えることの愉悦をおしえる。(江藤淳)
他人を笑わせ、他人に笑われ、そのために死ぬほど絵草紙作者になりたいと願っている若旦那のありようを洒落のめした直木賞受賞作に加え、「江戸の夕立ち」を収録。(百目鬼恭三郎)
(一を参照)
日本最北端の岬でハナミズをたらし、信濃路ではタヌキ汁に舌つづみを打ち、小笠原島で昼寝するなど、気ままな旅を楽しんで、哀愁とロマンの香り高い紀行。(畑正憲)
西欧ピアニズム輸入に苦闘した幸田延、久野久ら先人たちや、欧米のピアノ界を彩った巨匠たちの全てが極端でどこかおかしい。個性溢れる姿を大宅賞受賞ピアニストが描く。(向井敏)
盗人稼業故にたった一人の息子を、名乗りもせず里子に出した瀬戸の小兵衛。隠居した小兵衛の許に伝わった息子の意外な消息とは……
この一冊で、いやな上司、どうしようもない部下とのつきあい方がわかります。あなたも、ぜひ性格テストに参加してみてください。
遭難救助ヘリの値段、水がうまい山はどこか等々、山へ登りながら意外に知らないデータや知識を満載した山岳愛好家にお薦めの一冊
古代ギリシャから湾岸戦争の現代まで、歴戦の名将たちが残した格言を軸に、戦略・戦術の極意とその実際的効用を平易に説き明かす
“放射能”の「何が」「どう」怖いのか、知らない人が実は多い。微量放射線には肯定面もある。要は、正しく知って正しく怖がることなのだ
どこの家にも一台や二台はカメラが有る時代。ありふれたカメラも工夫次第で自然との触れ合い、人間関係、人生までも深めてくれる
猫の「ご縁」で花のお江戸を飛び出せば、いずこも変わらぬ人間世界の滑稽さ……。次々起こる珍事件と、ご存じ三人組の大活躍!
世界を揺るがす新種タバコ葉の発見は、南米の魔法の大周期の終わりを意味するのか? 科学と魔術が交錯するノンストップノベル
人生の断片の物語が、絵画の光と影に象徴される美しい風景を舞台に展開される「大人のための絵本」。洋画篇と日本画篇同時発売
ホテルのバイト面接に来た高橋さん。高橋違いで探偵と勘違いされ、組長の娘を探す羽目に……。おなじみ「幽霊シリーズ」第15弾
蔓草のはびこった三畳間から始まったゲージツ人生。多彩な登場人物が交錯する貧乏と喧嘩三昧の毎日を、独特の文章で綴る自伝小説
昭和十四年四月。危険思想とされた「新興俳句」への弾圧を背景に、自由を求める女流俳人の愛と苦悩を描いた、本格社会派サスペンス
「2000年問題」にはじまり、なにかにつけ腹の立つことばかりの日本にも、幸せな日々はあったのだ。好評連載エッセイ第三弾!
おなじみのシリーズ第35弾。暗い話題ばかりが続く二十一世紀初頭のニッポンに、明るく心暖まるエピソードの数々を送り続けます!
この不況で世界を見据えて活躍する、三社、ソニー、ホンダ、富士フイルムのトップに経営のあり方をきく。不況に喘ぐ我々の必読書
人生のある時、不意に甦る記憶。男の憂愁のうちに現れては消えてゆく執拗な音色。人間の意識の精緻さが仕掛ける過去へ十篇の旅
世界で最もゴージャスな寝台列車といわれる南アのブルートレインを初め、マレー半島、ヴェトナム等、ユニークな五つの列車の紀行
ある時は東北へニゲル。またある時は南ヘニゲル。台風に襲われた瀬戸内海の無人島からもニゲル。何からニゲルのか、今日も旅する
一九五〇年、米国を席捲した“赤狩り”旋風でソ連に亡命した父。二十年後、その父が捨てた息子に接触を求めてきた。今さら何を……。
熱狂的サッカーファンの作家と若者から絶大な支持を得ているサッカーライターが九八年、そして二〇〇二年W杯について熱く語り合う
13歳のケイティが体験したインターネットの悪質な性犯罪。少女はなぜ被害にあったのか、その後の騒動とともに赤裸々な告白で描く
エジソン、モーツアルト、マドンナ、スターリン、ビル・ゲイツをはじめ、各界の著名人一四三名の意外な子ども時代のエピソード集
医療過誤という過去の罪に怯える医師は、姿なき脅迫者に追いつめられ、破滅へと向かう……。現役の医師がリアルな恐怖を描く問題作
日本発のプラモデルを作り、ソフビ怪獣で子供たちを熱狂させた「幻」の玩具メーカーの盛衰を一営業マンの眼を通し綴る。解説・北原照久
日本中を震撼させた和歌山毒入りカレー事件。中学の夏休みの宿題レポートに事件を取り上げた少女が辿り着いた衝撃の結論とは?
いつの不況にも雇用を死守し、乗り切ってきた松下幸之助とその社員たち。かつて松下電器の社員だった著者が活写する危機突破術
スーパー読者、濡れ目男、みつを等、等、イヤな日本を鋭角的にほじくる、上級者向けハードコラム38連発。人気放送作家の初エッセイ集
多額の負債をかかえ、経営難にあえいでいた開業医が死体で発見された。どうみても自殺だが、はたして……。本格ミステリーを三作
日本社会、文学、映画、自作などをテーマに、柄谷行人、坂本龍一、庵野秀明、河合隼雄……十二人の気鋭と語り合う刺激的な対談集
層雲峡で不幸な死を遂げた少女の復讐に立ち上がる男。男が殺人を犯すのを止めようとする十津川警部——。表題作ほか全四篇を収録
司馬遼太郎氏が最後にとり組もうとして果たせなかったテーマを、共に取材した著者がモスクワ・ベルリンの動静を絡めつつ描いた傑作
悪党どもを取り締まる八州廻りの桑山十兵衛、今日も諸国奔走。好評第二弾は、剣豪千葉周作、初恋の女性が、十兵衛の心をかきみだす
次郎、十七歳。吉祥寺でギターを習う他は毎日退屈…だった筈が、音楽講師に誘われ、性を体験して世界が変わる。愛しき少年の日々
一つの体を共有する双子、バルタザールとメルヒオールが綴る、放蕩と転落の物語。日本ファンタジーノベル大賞受賞の歴史幻想小説
第十四世紀ダライ・ラマが、活仏の生まれ変わりとしての生い立ちや、亡命生活などの波乱の半生を通して語るたぐい稀な世界観と人間観