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胸を病み、己れの死期が間もないと知った「間取りの万三」は江戸に戻り、最後の仕事に取り掛るのだが……。「深川・千鳥橋」他全二篇
同性愛の代名詞ともなった雑誌「薔薇族」。創刊秘話、文通欄の秘密、写真モデル獲得の苦労、エイズスクープ…30年の歴史と裏話
東京オリンピック前後の猥雑至極な“世界のイナカ”の諸相を鮮やかに描くルポ。かつて「週刊朝日」に連載され、開高健ノンフィクションの傑作として名高かった作品の文庫化。
世界有数の大都会江戸、お上から庶民まで共通の悩みは、大量のゴミの処理だった。「くくり猿」「瓜長者の野望」「苦笑仏」「春のうららの十万坪」「芝浦海戦記」他二篇収録。(縄田一男)
深刻ぶるのはよそうぜ、とカッコよく離婚した二人なのに、なぜか、元女房のアパートに住みついてしまった元亭主。男と女のふしぎな世界を味わい深い文体で描く。(尾崎秀樹)
何よりも映画を愛するおじさんが涙せんばかりに語るC・チャップリン、J・ディーン、G・クーパー……。男の映画、女の映画、成熟した大人の娯しみを語り下ろした名著。
ヒッチコック、ワイルダー、フェリーニ……。アカデミー賞の歴史、ギャング映画にみるハリウッドの推移。「裏窓」が「昼下りの情事」が「道」が、あの語り口で鮮やかによみがえる。
A・ドロン、R・テイラー、T・パワーら美男スターの悩みと哀しみ。「旅情」「終着駅」「シェーン」など映画に見る別離。ビスコンティ、ベルイマンの美学。(長部日出雄)
犯罪のベテランたちの哀しくもおかしな振舞いをお目にさらし世間さまを大変お騒がせいたしました。爆発的ベストセラーに気を良くして、また懲りずに戻ってまいりました。(山田詠美)
東京で育ち、東京を描いた、「東京の作家」吉行淳之介。終戦の混乱からバブルの時代まで、鮮烈にこの大都会を描いた短篇やエッセイを収録する、魅力のアンソロジー。山本容朗編集。
ムカツク毎日にクレーマー増加中。そして、ムロイのクレーマー歴はとても長いのだった。放置自転車、ゴミ置場――果てなき闘いは続く
住民税の取りたて、カード会社の支払いの催促……。たまった借金は雪ダルマ式に増える一方。それでも女王様の浪費癖は止まらない
「これはモネではなくピカソ」と見分けるハトの脳はどんな仕組みなのか? 知性は、言葉は、心ははたしてヒトだけのものなのか?
近代医学を伝え、シーボルト事件を起こした人物としてではなく、植物学から捉え直すシーボルト像に、二世紀を経て先駆性を見る
議員の殴打事件あり、議場に汚物を投げる傍聴人あり――戦前の議会も波瀾万丈だった。「事故録」「守衛長報告」が描く舞台裏のドラマ
一ミクロンの千分の一の世界に広がる夢の技術。カーボンナノチューブを発見したのは日本人だが、米国は国を挙げて追いかけてくる
一度はまたぎをやめた半蔵だったが、藩命を帯びて再び「穴もたず」の熊に立ち向かう。またぎとしての自尊心をかけた猟が始まった
96年4月、フォード傘下に入ったマツダ。日本人社員の運命は激変する。外資進出の時代に、いかに働くべきかを考えさせる手記
自爆テロと終わることのない報復。「新しい戦争」は何処に向かうのか。立花隆、柳田邦男、吉本隆明、福田和也ら豪華執筆陣による論考
最も日本人に愛された男・長嶋茂雄。巨人軍入団から二度の監督時代までを、インタビューの言葉を通じて、偉大な足跡を振りかえる
米軍の対日諜報システムと杜撰な日本軍の情報管理。驚くべき日本兵捕虜の米軍への順応。戦後の占領政策の萌芽が実はここにあった
内科医とは患者の悩みを上手に聞き出す医師である——総合病院の内科部長が教える、医師との、酒との、そして病気との付き合い方
名家に生まれながら侠客として名を馳せた吃安こと安五郎。島抜けしてまで故郷にこだわり続けた男の気概とは。気鋭が描く博徒小説
2002年全国巡回予定の「山本容子の美術遊園地展」に先立ち、読書の喜び、装幀の秘密と楽しさ、アートの挑戦を語り明かします
相次いで両親を亡くした21歳の若者が8歳の弟を育てるはめに。超自己流・破天荒な子育てぶりとユニークな構成で話題沸騰の回想録
いとしの香港から帰ってみれば、とかく日本は住みにくい……。銭湯とファミレスから透視する、新しい東京論。大宅賞受賞第一作!
お馴染みのシリーズ最新刊。不況にも政治不安にもめげず、逞ましく活躍する日本企業人たちの奮闘記など、明るく心温まる実話が満載
インターネット最強掲示板サイト「2ちゃんねる」。成功の秘密からネット時代のベンチャー企業のあり方まで主宰者ひろゆきが語る
現代社会の象徴的病理・ストーカー。その心の闇を最前線に立つ精神科医が余すところなく分析する。現代人の愛は一体どこへ向かうのか
「国姓爺合戦」で知られる鄭成功。明朝末期、海賊の子として生まれ、清朝に敢然と孤独な戦いを挑んだ悲劇の英雄を描いた海洋歴史小説
女性判事ソニアの担当した殺人事件裁判は、被告、弁護人はじめ知人ばかり。公判の進展とともに一九六〇年代の諸相が現代に重なる
手術、抗がん剤、放射線、どの治療がよいか、家庭医学書に書いてあることを信じてよいか……。「近藤理論」ですべての疑問に答える
ベストセラー「買ってはいけない」と真向から斬り結び環境ホルモン、人権論争など良識ある市民的世界の虚構を徹底的に論破する!
22人の独身男性の部屋の実態と神秘(?)に、ラブリーなイラストと鋭い文章で迫る。朝日新聞の好評連載「安心できない人々」も併録
ジャイアントロボが、念仏の鉄が、ロボコンが、カースケが人生の先生だった…。熱い思いと愛惜でつづった懐かしのTV番組の数々
「カルトか宗教か」「不思議の国サウジアラビア」(文春新書)の著者がヨーロッパからの視点で、9月11日後の世界を読み解く!
白い肌を男にゆるしつつも、忍びの技と道に身を賭してゆく於蝶。上杉謙信のため命を燃やす女忍びを主人公に、プロの厳しさを描く
弟が九歳の女児を絞殺。逮捕の瞬間から、街に家族の居場所は無くなった。でも僕はここで闘う。弟を凶行に駆り立てた何かを探して
村を通りすがった有為の若者。危難を顧みず渡唐の志を語る少年の顔は街道の夕映えに溌溂と輝いた。天平を舞台に人間を描いた短篇集
幻の「歩く魚」を追い求めて、一隻のカヌーで大海に出た少年三人と少女一人の波瀾万丈の漂流生活。不安と喜びが彼らを大人にしていく
北海道の丘の上に家を建てた!が、至福の時は続かず、家は奇怪現象に襲われる。訪れた人生最大の不条理を受けてたつ、心霊対話問答
T・ブロック名義で発表された、あの航空サスペンスの古典的名作が、真の著者ネルソン・デミルの全面加筆を施され、ここに甦る!
喧騒のロンドンを離れ、スコットランド国境付近まで。著者自身の撮影による美しい写真とエッセイで辿る、愉悦のイングランド紀行
信長、秀吉、家康に仕え、近世細川家の基礎を築き、「神道歌道の国師」とも称された細川幽斎は、動乱の興亡を如何に駈け抜けたか
ハンセン病患者や被災者を献身的に慰問する皇后の美しさはどこからくるのか? 厳しい宮中の掟の下で自らを鍛えられた高貴な半生
なぜ本を読むのか? 知ったかぶりはしたいし、帯や書評にはつられるし、流行本には文句をつける。そんなあなたが「踊る読者」です
彼らは皆、茜雲よりも赤く空を染めた!中国大陸の初陣からラバウル航空戦、終戦間際の沖縄まで。苛烈な空を闘い抜いた男の記録
大反響をよんだ前作のパート2。人気のオーストラリアを中心に安くて住みやすい3カ所を住み比べる。住居、食、医療等データ満載
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