作品
サファリ・ラリー、オーストラリア、北欧、アメリカ。無性に走りたくなった時があった。二輪と四輪を疾駆させた著者三十代のルポ
釣り、バイク、犬……。こだわり出したら徹底的にやる。慰み事ならやる意味がない。安曇野の二十年間、のめりこんだ“趣味列伝”
北アルプスの山麓で妥協を排した作家生活を営む筆者。厳しい自然ながら、尽きせぬ四季の山野の魅力を語ってきた二十年を集成する
こんな小説があっただろうか? 千日の日記、千の視点、そしてそれを可能にした文体。二年を費した著者渾身の書下し長篇小説
(上を参照)
史上最年少で芥川賞を受賞して二十余年……信州安曇野で小説三昧の日々をすごす筆者の妥協を排した、厳しい日常生活がここにある
研ぎ澄まされた言葉の奏でる、人の世のシンフォニー。史上最年少で芥川賞を受賞して以来、前人未到の地を歩みつづける作家の軌跡
信州の山野をともに走った犬たち。また、旅の空の下で見かけた犬たち。彼らを通し、自然や他人といかに接すべきかを学ぶ異色の交流記。津田櫓冬氏の十三枚のスケッチも迫力満点。
忍びよる抑圧の影を断ち切る刃。戦争も平和も超越して翻る普遍の旗……新たな光の時代へ導くのは天か、旗か、星か。力作長篇小説
史上最年少の若さで芥川賞を受賞して以来、常に斬新、かつ卓抜な手法で現代日本文学の新局面をうちひらいてきた著者の珠玉五十篇
イチョウとカエデの紅葉するこの町を、離れるべきか留まるべきか? 人生の転換点に立つ男の心を自然の息吹きの中に描く長篇小説
あらゆるものが滅び、すべてが原初にもどった敗戦直後の町で、金色に輝く湧水を飲む少年だけが生き残った。感動の長篇“詩小説”
短刀を手に栄光の一瞬を待ちわびる青年テロリスト。息をつかせぬ緊迫の結末は何か? 中期の代表的長篇の他、「雪折れ」「口笛吹いて」「アルペン・ツーリング」の三つの短篇を収録。
北アルプスの山麓に住み、安曇野を眺めて暮す著者の、四季折々の山野の文章スケッチと生活の中での考えを明快に記す好エッセイ集
革命幻想と不毛の恋を描いた柴田翔氏の「されどわれらが日々—」、女性の心理の襞を精緻に彫琢した津村節子氏の「玩具」など、文学の醍醐味を充分に満喫できる六佳作
海に臨む刑務所の看守の生活を描き、生命の重さを問う芥川賞受賞作「夏の流れ」、抒情味豊かな「雪間」「その日は船で…」等を収録
※未刊行の書籍は、刊行予定が変更になる場合があります。