作品
“離婚旅行”のため京都に来た人気女優と映画監督夫婦の周辺に起きる連続殺人事件。芸能界の深部の暗闘が捜査を妨げる。京都府警・橋口警部補とその恋人リカが大活躍。(郷原宏)
日舞・桜木流の家元夫人が毒死した。病弱な家元は目下、病床にある。後継者問題が事件の鍵に違いないとみたキャサリンは、陰謀うずまく桜木流に単身入門した。(権田萬治)
京都府警捜査一課の検視官に東大法学部出身二十九歳の警視が着任した。江夏冬子――瞳が大きくスタイル抜群の美人である。着任早々、女ならではの推理が冴える。(中島河太郎)
編集者・由紀子の愛する担当作家を殺した犯人は? 表題作など傑作推理短篇集。「猿を抱いた少女」「獣医殺人事件」「真紅のマニキュア」「愛の罠」「三通の遺言状」他二篇収録。(郷原宏)
華やかな時代祭の行列が京都御苑を出発したとき「紫式部」が殺された。そして次々に起こる殺人事件。伏見稲荷、戒光寺、北野天満宮、と古都を背景にした長篇ミステリー。(郷原宏)
新幹線の指定席を利用した鉄壁のアリバイなどトリックメーカー振りが際立つ短篇集。「死人が夜ピアノを弾く」「密会のアリバイ」「新幹線ジャック」「不用家族」「小さな密室」他二篇収録。
解決済みの殺人事件の犯人が名乗り出て関係者は大あわて。表題作など切れ味抜群の短篇集。「残酷な旅路」「恐怖の賀状」「黒枠の写真」「死者の掌」「孤独な証言」他二篇収録。(鮎川哲也)
活け花に興味を持つアメリカ副大統領令嬢が来日してから、次々に華道関係者が殺される。令嬢をわが流派にひき入れようとの思惑が絡んで、事件は意外な方向へ進展。(中島河太郎)
古銭コレクターが密室で殺され貴重な小判が消えた。表題作など斬新なトリックが光る短篇集。「殺意の河」「血の鎖」「歪んだ相似形」「憎しみの回路」「ストリーカーが死んだ」他一篇収録。
日々おこる事件に紛れて、政治思想史の泰斗が京都で殺された。さらに東京で女流作詞家が、国会議員が。何の脈絡もない殺人事件にやがて驚くべき絆が見えてくる。(山村正夫)
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