作品
表題作のほか、「春色大川端」「玉菊燈籠の女」「能役者、清大夫」「冬の月」「雪の朝」を収録。おなじみの人物を縦横に活躍させて、江戸の風物、人情を豊かにうたいあげる。
江戸時代にもすごい教育ママがいて、ついに息子は親を殺す。そんな世情を悲しむ東吾、るい、源三郎におなじみ“かわせみ”の面々
堀留小町が殺された。犯人は意外な人間。るい、東吾、源三郎におなじみ“かわせみ”の一統が大活躍。「源三郎祝言」のほか七篇収録
複雑な愛憎の中で育った美しい異母三姉妹、その女同士ゆえの異様な相剋を通して人間の原点を追求する華麗なミステリアス・ロマン
(上を参照)
娘は妻ある人を恋し、夫は秘書とオフィスラブ、弟は友人の妻と不倫の仲。貞淑な主婦が四十を越えて迎えた波瀾万丈を、東京・成城と軽井沢のテニスクラブを舞台に描く。(伊東昌輝)
商用の大金を持って姿を消す男が続出。行方を追うと“安囲い”の女の影が。江戸情緒と現代センスの見事な調和が魅力の粋な捕物帳
ノルウェイで出会った謎の女性に再会した日から、長谷兵庫は建築会社の社長一族にまつわる奇怪な殺人事件にまきこまれる。白夜の北欧に展開するミステリーロマン。(伊東昌輝)
一人の男のエゴに振り回される三人の女。建築家夫人、高級クラブのママ、女子大生、それぞれの生き方を通して現代の愛を描く長篇
白萩屋敷の孤独な女主人の恋をミステリアスに描いた表題作のほか七篇。るい、東吾、源三郎に“かわせみ”の面々が賑やかに大活躍
美人で涙もろい女主人るい、恋人の東吾、ときに二人のお邪魔虫・畝源三郎同心の名トリオの活躍。表題作のほか、「師走の月」「迎春忍川」「梅一輪」「千鳥が啼いた」「子はかすがい」。
不倫の恋に走ったものの、結果は男に捨てられて……。そんな人妻に同情を寄せる、るいと東吾。江戸情緒豊かに展開する人情捕物帳
「八犬伝」の作者・滝沢馬琴は偏屈で反骨精神の旺盛な男だ。犬を連れた謎の美女をめぐる奇怪な事件に関わりをもった彼の好奇心は、遂に幕府黒幕の金脈を暴く。作家魂を描く意欲作。
シリーズ第五集は、「恋ふたたび」「奥女中の死」「川のほとり」「幽霊殺し」「源三郎の恋」「秋色佃島」「三つ橋渡った」の七篇。江戸の風物と人情、そしてるいと東吾の色模様も描く。
修学旅行にまで心配でついていく——一人娘への男親の愛情も度を越すと、なにかと問題続出。その娘がいよいよ嫁に、父は当然放心状態。笑いと涙で綴る“貰いっ子・ちづる”の物語。
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