作品
今年生誕百年を迎える「星の王子さま」の作者サン=テグジュペリの飛行士として空に消えた生涯を、芥川賞作家と人気絵本画家が描く。
デュフィ、コクトーから自分のライフマスク、チベットの曼陀羅まで、オール・プライベート・コレクション。絵とエッセイの交響楽
最後の楽園、熱帯の島を訪れたビデオ作家が見たものは、海底に堆積する廃棄物だった……。傷だらけの惑星はどうしたら再生できるのか? みずみずしいエコロジー小説。(中村桂子)
エリック・サティがなぜこんなにも胸に響くのか? 醒めることでより深く結びつく、新しい世代の恋愛の形をみずみずしく綴った野間文芸新人賞受賞作。中篇「苺」を併録。(小山鉄郎)
四十年余の放浪。小説『月山』の異様な力。伝説に満ちた天才作家・森敦の晩年十五年間を熱を込めて描き出す。師弟対談二本も収録
物見遊山でプラハに来た私はいつしか革命の只中にいた……。’89年東欧のルポを取り混ぜた表題作他六篇。これぞ新井ワンダーランド
“失われたもの”を求めて尋ねさすらうカメラマンと女子大生の、実を結び得ぬ“絶望の愛”。現代人の心の空洞を“引き算の美学”で描いて衝撃を呼んだ芥川賞受賞作。
神は直線を描かない。幸福だけの家庭もなければ、不幸だけの家庭もない。妻と三匹のエイリアンのような子らを愛する中年男の哀歓
既刊十三巻をうけ最近回第百回までの作家、米谷ふみ子、村田喜代子、池澤夏樹、三浦清宏、新井満、南木佳士、李良枝の受賞作を収録
“失われたもの”を求めて尋ねさすらう、哀しくも滑稽な現代人の姿――都市生活者の乾いた関係を新しい感性で捉えた芥川賞受賞作
絶海の孤島にも廃棄物が押し寄せる、ビルの林立する都会の人間の何とも寒々しい心裏。滅びから再生への願いをこめる問題の小説集
サティの音楽がなぜこんなに胸に響くのか? 満ち足りた後になお残る欠落感。青春のものうさと含羞にふれる野間文芸新人賞受賞作品
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