作品
南畝大田直次郎。旗本徒士職にありながら狂歌戯作の世界で遊ぶ稀代の文人。虚実あやうい処世と晩年の光と影をえがく異色連作集
今戸橋近くの舟宿「小浪」。旗本養子から出戻った粋な放蕩息子と勝小吉といい仲だった母。消えゆく江戸、最後の粋を生きた人々
茶湯者の身でありながら関白後見役を命ぜられた宗易は、利休居士の号を賜る。名利共に休すの意。侘の窮極の境地をもとめる最晩年
おとこ狂いの浄瑠璃語りにかなわぬ想いをよせる醜い船頭の哀切な物語。江戸情緒ゆたかな驚異の語り口で直木賞を受賞した表題作と、世話物語の佳品「憂世まんだら」を収める話題作!
にせの浮名を流し大奥勤めを逃れようと計る煎餅屋の看板娘と身に覚えのない浮名の相手方とのテンヤワンヤを名調子で語る人情喜劇
世間に知らぬ者なき男狂いの浄瑠璃語り・竹本小伝に想いをよせる醜男の船頭。男の真情の滑稽と悲惨を描いた話題の直木賞受賞作品
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