作品
八ヶ岳の山荘で父と息子の二人から同時に求婚された藍子が、これまでの生き方を考えるうち、失った故郷・満洲の記憶が蘇ってくる
果てなき両親の不和の中で育ったみどりは、父が遺したノートを手掛かりに、自らの生きる意味を求める。若き魂の彷徨を描いた長篇
傷つきやすい小さな私でも、この〈自分〉を失わずに生きていこう……。自立と充実の人生を求めた若い女性の心の遍歴を描く長篇小説
既刊十二巻に引きつづき、第九十二回までの受賞作「夢の壁」「佐川君からの手紙」「杢二の世界」「光抱く友よ」「青桐」を収録刊行
乳癌に罹りながら、一切の医療を拒む叔母とそれを看取る姪。一本の青桐の繁る北陸の旧家での、滅びてゆく肉体と蘇える心の交叉を描く芥川賞受賞作。「白い原」を併録。(井上洋治)
乳癌に罹りながら一切の医療を拒む叔母とそれを看取る姪。桐の繁る北陸の旧家で滅びてゆく肉体と蘇る心の交差を描く芥川賞受賞作
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