作品
(上を参照)
同心が二人殺され、平蔵も狙われている。あきらかに何者かの火盗改メ方への挑戦だ。恐るべき兇刃の主は? 「鬼平」に初の長篇登場
「霧の七郎」「五年目の客」「密通」「血闘」「あばたの新助」「おみね徳次郎」「敵」「夜鷹殺し」の八篇を収録。鋭い人間考察と情感あふれるみずみずしい感覚の時代小説。(佐藤隆介)
おなじみの密偵・伊三次が、「五月闇」で兇悪犯に刺されて、ついにあの世へ。部下を思う心の篤い平蔵の心中や、察するに余りある
装いも新たに第二期の第一巻。このシリーズ好評の秘密は、平蔵の活躍と相俟って江戸市中の風物や飲食物などの活々とした描き方だ
「麻布ねずみ坂」「盗法秘伝」「艶婦の毒」「兇剣」「駿州・宇津谷峠」「むかしの男」の六篇を収める。“鬼平”と悪人達から恐れられる長谷川平蔵が、凶悪な盗賊たちを相手に大奮闘。
「蛇の眼」「谷中・いろは茶屋」「女掏摸お富」「妖盗葵小僧」「密偵」「お雪の乳房」「埋蔵金千両」の七篇。江戸の風物、食物などが、この現代感覚の捕物帳に忘れ難い味を添える。
「唖の十蔵」「本所・桜屋敷」「血頭の丹兵衛」「浅草・御厩河岸」「老盗の夢」「暗剣白梅香」「座頭と猿」「むかしの女」の八篇を収録。火付盗賊改メ方長官長谷川平蔵の登場。(植草甚一)
新感覚の時代小説として好評を得たシリーズもこの第七巻をもって、第一期完結となる。本巻も、鬼平の魅力をあますところなく描く
盗賊からは鬼と怖れられる平蔵も人の親、出来の悪い息子には手を焼く一面もある。鬼平シリーズの興味は捕物帳を超える人間の魅力
幕府の火付盗賊改メ方のメンバーを次々と襲う兇刃――長官・長谷川平蔵の激怒をあざ笑うが如くに不敵の挑発は続く。好評時代連作
維新動乱の世をタテ糸に、伊庭八郎、中村半次郎、西郷隆盛など多彩な登場人物をヨコ糸に、直参の剣士・杉虎之助の辿る数奇な運命
鬼平の思慮は深まり推理は冴えて、筋道の面白味は倍加する。鬼平の鬼たる威力に胸は躍り花も実もある人間味にホロリとさせられる
スリルのなかにユーモアがあり、サスペンスのかげに濡れ場がある。時代小説に新境地をひらいた魅力ある個性、長谷川平蔵の大活躍
盗賊相手の捕物には鬼のような腕を揮うが、義理も人情も心得た苦労人平蔵が、社会の悪と取り組み、浮世の縁にからまれて活躍する
“鬼の平蔵”と盗賊どもに怖れられた幕府の火付盗賊改メ方の長官・長谷川平蔵。怪盗・妖盗を相手どり水ぎわ立った腕と度胸で大活躍
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