作品
江戸時代、文政天保期の九州・柳川藩の剣に生きた男たちの姿を活写した表題作のほか、武将・武士たちの意地を描いた傑作短篇全九作
戦国史上最も戦巧者であり、いまなお語り継がれる武将・上杉謙信の半生と武田信玄との川中島合戦の死闘を活写した大河歴史小説!!
戦国末期、前田利家の甥として幾多の武功を挙げ、茶の湯、文芸に親しみ、自由気ままに生きた天下一の傾き者を描く痛快時代小説
徳川家康の武将・水野忠重の嫡男勝成の数奇な運命を描く表題作のほか、戦国の世を激しく生きた男たちの姿を活写した珠玉の傑作選
著者が世を去って四半世紀。残された幾多の短篇から、選りすぐりの傑作歴史小説を再編集。いまでもその面白さは明らかである
(三を参照)
破竹の勢いの信長も本能寺に斃れた。主君の死に接した秀吉は心からの解放感を味わい、遂に天下を手中におさめる。が、栄華に飽きたらぬ秀吉は朝鮮に矛先を向けた
(一を参照)
尾張の鉄砲足軽の息子で「猿」と呼ばれる与助が、織田家の小者から身をおこし、太閤秀吉となるまでの一代の英雄記。海音寺史観とユニークな人間観察で痛快に描く長篇大河小説。
源頼朝、義経、西郷隆盛、勝海舟――人の褒貶は棺を蓋っても定まらない。時の流れの審問を経れば勝者も敗者もひとしく美しく懐しい。透徹の史眼で縦横に語る著者の小説と随想集。
鎌倉時代、突然蒙古の軍勢が九州に襲来する。周章狼狽するばかりの幕府にあって、敢然と立上がる執権北条時宗の姿を描いた歴史絵巻
朋友あい撃つ伏見・船宿の二階、君命は信ずる理想より重いとする薩摩男児の悲劇。幕末維新史を複雑怪奇にしている寺田屋騒動を、透徹の史眼で明快に分析した傑作。(磯貝勝太郎)
亡き内匠頭の仇討ちのため、故郷を捨て妻を離別し、ひたすらに目的に向う堀部安兵衛、大高源五たち十四人の浪士を赤裸々に描き切る
(上を参照)
幕末黎明期、身分秩序が揺れ始めた薩摩の国。時の家老調所笑左衛門に抜擢された若き郷士・上山源昌房の、社会改革に邁進し、道ならぬ恋に懊悩する姿を赤裸々に描く。(磯貝勝太郎)
歴史の中にはなんと興味深い話が埋れていることか。無類の歴史話巧者が思いつくまま縦横に語る滑稽な話、残酷な話、哀れな話、ためになる話など好評の歴史おもしろ話集。
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