作品
四歳の兄が二歳の妹を滑り台から落として死なせた事件が、二十数年を経て蘇る「滑り台」のほか、切れ味のいい推理短篇。「結婚指輪」「余った涙」「幸福な墓場」「伝言板」他十篇を収録。
愛人の部屋で彼女の死体を発見した代議士は秘書の機転で危機を逃れたが……。「鉛の大船」ほか珠玉の推理小説七篇。「血の色の雲」「盛り場心中」「重い淵」「汚れた手錠」他三篇を収録。
一篇の週刊誌のお色気エッセイが引き金となって、十五年前に迷宮入りした時効寸前の殺人事件の謎が解明されてゆく。推理短篇小説の名手が、数多い自作から選りすぐった短篇集。
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