作品
市井物語、股旅小説。裏店住いの名もない人々の歓喜と悲哀を、曇りない眼で捉えた、明澄な人生絵図。表題作品の他八篇を収める
世評高いこの作家の短篇小説を精選、四巻に集成。第一巻たる本巻は、士道小説の傑作十一篇。端正緻密、人生通の大人の読物である
好評の「孤影抄」の姉妹篇。酒乱剣、盲人剣など剣の遣い手はさらに多彩。この著者独自の深い陰影に彩られた異色の時代小説秀作集
不敗の秘剣を知る故に悲運に見舞われる剣客たち。新感覚の剣客小説として雑誌掲載の折から絶賛されたシリーズ。著者会心の話題作
十代将軍・徳川家治の治世、八嶽党と名乗る謎の徒党をめぐる凄絶な暗闘。本格時代小説の復権を求め久々の登場。一千枚の力作長篇
直木賞受賞作「暗殺の年輪」をはじめ、北斎晩年の暗澹たる心象をえがく処女作「溟い海」、加えて「ただ一撃」「黒い繩」「囮」を収める。藤沢調といわれた記念碑的作品集。(駒田信二)
藩上層部の権力争いの陰で微禄の平侍を翻弄する苛酷な宿命。端正な文体と緻密な構成で本格時代小説の新境地を示す。直木賞受賞作
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