作品
革命幻想と不毛の恋を描いた柴田翔氏の「されどわれらが日々—」、女性の心理の襞を精緻に彫琢した津村節子氏の「玩具」など、文学の醍醐味を充分に満喫できる六佳作
人生の冷たさと退屈とに堪え得ず、自ら生命を絶つ女。敗戦直後の暗い農村を背景に清純な母子像を描いた芥川賞受賞作「北の河」のほか、「夏の日の影」など三篇を収録。(長部日出雄)
※未刊行の書籍は、刊行予定が変更になる場合があります。