作品
(上を参照)
M化学工業財務部長の宇田康雄には、妻に言えない秘密があった。若い愛人に店を持たせたのだ。その費用を捻出すべく、彼は株に走るが……。著者得意の長篇恋愛小説。(郷原宏)
推古女帝の皇太子となった廐戸皇子は、実力者蘇我馬子大臣に圧迫されながらも着々と新しい倭国を築いていった。大河小説完結篇!
(三を参照)
恋にあこがれ、政争を忌みながらも、大臣蘇我馬子の圧力をはねのけつつ着々と理想国家建設にはげむ廐戸皇子。その赤裸の実像を雄大なスケールで描く古代史小説の白眉。(尾崎秀樹)
(一を参照)
古代史最大の戦乱にまきこまれながらも、おのれの信じる道に従い、必死に生き、愛し、死んでいった男と女を描く古代史連作短篇集
ブティックを経営する由香子は、男性関係も極めて多彩。親友の真衣子は妻ある男性との不倫に走るが、やがて別離を決意する。対照的な愛を描いて女性の生き方をさぐる。(清原康正)
恋に憧れ、政争を忌みながらも、着々と理想国家建設に励む聖徳太子。その赤裸の実像を豊かな知識と雄渾なスケールで描いた話題作
政治的支配者・大王と、祭祀の支配者・皇帝の権威を併せもつ地位への野望に燃える蘇我入鹿が、大化の改新のクーデターに敗れ去るまでを活写する会心の大作。(尾崎秀樹)
日本を嫌ってパリに住む遠藤阿里子は、美貌の詐欺師や日本人実業家にふれながら、時に傷つき、時に恋をし、賢くなっていった。ある事件で素人探偵をつとめて人生の真の目的を知る。
大王と皇帝をあわせた位に登りつめようという野望に燃えた風雲児・蘇我入鹿が、大化の改新のクーデターに敗れるまでの古代ロマン
一流会社の平凡なOLが知ったもうひとつの世界で、彼女は自分の中のもうひとりの自分をみつけた。ネオンと男たちに囲まれた彼女の心の亀裂。現代の女の性を鋭くとらえた長篇。
出張先で知りあった能面のように冷たい美貌の人妻。彼女に惹かれた毛利は、やがてそこに、激しい競争をする電機業界の黒いカラクリが重なりあうことを知った。(武蔵野次郎)
私生児の若い女性ルポライターを深く愛するようになった正体不明の男。土地成金、政治ゴロ、総会屋などの醜い集団にメスを入れつつ女の悲しい性を描く推理タッチの傑作長篇。
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