作品
謎のリストの正体を追ううちに、戦時中のプロパガンダと松代大本営建設の裏側に行き当たった古本屋達の運命や如何に。傑作長篇
藩主の美貌の側室お蘭を女神の如く崇め、仕える剣の達人・一十郎。維新前後を背景に男の愚かしくも一途な恋情を描く時代ロマン
日本型経営システムの行方、グローバリズムの功罪、そして新保守主義――京大四教授が揺るぎない展望を示す平成版「近代の超克」
蓮根はあの穴が一番旨いと言った百【けん】、末期まで食い続ける凄絶な子規ら、21人の賢者の食の諸相と哲学をたずねる食味随筆の決定版
栄螺の尻――心の捻れた人、尻に目薬――見当違い……。虚実ないまぜ、筆者一流の都会のエスプリあふれる「ことば」をめぐる随筆集
大政奉還をパリで知った幕府医官凌雲は、幕府再興のため、帰国後榎本艦隊と一路函館へ向かった。近代日本の黎明を描く歴史長篇
調首子麻呂は、百済からの渡来系調氏の子孫。十八歳で廐戸皇太子(聖徳太子)に舎人として仕え、都を騒がす事件や陰謀を解決する
優しい夫、仕事の成功、美貌、恋愛、そして可愛い子供――自分の望みをかなえるために日夜努力を続けるマリコのポジティブな日々
『七人の侍』打ち上げの日に生れ、この15年、黒澤家のシェフを務めた娘ゆえに書けた知られざる巨匠の真実。心温まる父娘の愛情物語
敗戦に至る昭和前期の愚行の原因を求めて、具体的事実に則しながら日本の原型を最深奥部まで考え抜いた半世紀に亘る思考の総決算
常夏の島、ハワイ。ビーチで戯れ、ショッピング……。だが、ここにも生活がある。観光客には見えないハワイの裏側を描く力作中篇集
一九六九年の創刊以来、三十年間一貫して「世の中どこか間違っている」と言い続けてきた「諸君!」執筆陣のオピニオンを集大成
没落してゆく旧家の令嬢に生まれながら、三岸好太郎との修羅の生活。偏見と蔑視に抗って大輪の画家となった女性の波瀾万丈の生涯
宇宙とは、時間とは、私とは何か? 全く数式を使わずして物理の本質に迫った、文系の為の入門書。アインシュタインも怖くない!
文人として戦略家として政治家として超一流だった男、曹操の魅力を、任侠道の「少年」の観点から掘り下げ、中国思想に迫る一冊!
殺人の時効まで修道院に身を隠すつもりの朧だが、修道女が自分の子供を宿したことを知らされる。芥川賞『ゲルマニウムの夜』続編
八ヶ岳の山荘で父と息子の二人から同時に求婚された藍子が、これまでの生き方を考えるうち、失った故郷・満洲の記憶が蘇ってくる
「分かりません」と答える社員が伸び、煮魚定食を上手に食べる学生が採用されるのはなぜ? ユニークな発想を生み出すヒント満載
福澤諭吉は矛盾に満ちた複雑な存在である。丸山真男らによって「進歩的」側面のみが強調されてきた偉大な思想家に正面から取り組む
75年前、エヴェレスト山頂近くで姿を消したマロリーの遺体発見に成功した米捜索隊が綴った手記。はたして彼は登頂に成功したのか
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