作品
富士通に入り、海のものとも山のものともつかぬコンピュータに心血を注ぎ、IBMとの互換路線を敷いて、空港で死んだ劇的な生涯
戦後民主主義教育の金字塔と謳われた無着成恭の「山びこ学校」。型破り教師と四十三人の生徒のその後の人生をたどる感動の追跡ルポ
全米各州で銀行強盗をやるのが夢のニックを相棒にした、クールで頭の切れる殺し屋“ブラックバード”の、例の調子の憎めない悪業
見かけはアメリカ娘そのものの混血児に、先祖代々の霊魂の力が宿った――表題作ほか、沖縄に固有の不思議な霊の世界を描く短篇集
わたしは勤め先の学校で子供の幻を見るようになる。そしてある日校内のプールに女性教師の変死体が浮かぶ。表題作以下七篇を収録
西本聖、平野謙、石嶺和彦、牛島和彦、古屋英夫、高橋慶彦――球界の個性派六人のプロフェッショナルに徹した生き方を描く異色作
『坊っちゃん』『三四郎』……だれしも読んだことのある名作から漱石と彼の時代をユーモラスに振りかえる傑作随筆。新田次郎賞受賞
七十歳を迎えた父を祝う家族パーティに人生の哀歓をみごとにスケッチした表題作をはじめ、ちょっとメロウなベスト・コラム第三弾
草原の英雄の開いた城壁都市・北京。紫禁城のなかでは何が繰りひろげられてきたか。歴史から料理・演劇・庭園にいたるペキンの魅力
殺人現場に残された血塗れの指紋はなぜか自分のものだった――暴力小説を書く“別名義の自分”が存在を得て本来の自分を苦しめる
中大兄と中臣鎌足が槻の木の下で謀った入鹿暗殺のクーデター。それは王政復古でも社会改革でもない、まさに東アジアの動乱だった
吉田茂、大倉喜七郎、内田百間、五代目歌右衛門ら政財界人、文人、役者二十三人。軽妙清雅な筆で記す、真実“ぜいたくな人たち”
別れた兄を探す男が、「かわせみ」の軒先に立っていた。兄弟は再会を果すも、雨の十三夜に永久の別れが。人情捕物帳表題作他七篇
黙せる王は、ながい苦難のすえ万世不変のことばを得る――文字である。古代中国史上、初めて文字を創造した高宗武丁を描く名品!
国を出奔し食いつめた青江又八郎は口入れ屋の周旋で用心棒稼業をはじめる。趣向ゆたかな剣客物語の名品、一部二部を一巻集成する
メディアはついに記者を宇宙に送った。ソ連の宇宙船ではじめて宇宙を翔んだジャーナリストと立花隆が掘り起こす膨大な知的情報!
日本海沿岸の核爆発、原爆を使った軍事演習、ウラルの惨事……旧ソ連で起きた巨大核事故をイズベスチヤ紙記者が追う戦慄のルポ
武蔵を仇と狙うのを忘れたかのように、花実は武蔵につき従う。東北を巡るうち、無腰の武蔵は屈強の七人に囲まれ絶体絶命の危機に
ロンドンの騎馬警官の馬が負傷しようものなら全国から届くカイバと見舞いカード――馬術の本場で厩舎に通った女性が見た“馬の国”
シューベルト、ツヴァイク、クリムト、エゴン・シイレ、フロイト、音楽、美術、文学、哲学に数々の巨星たちを生んだ文明都市の全貌
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