作品
昭和十八年秋、アジア解放を旗印に開かれた大東亜会議。戦後、歴史から抹殺されたその全貌と参加した七指導者の波瀾の軌跡を描く
近いわりには知られていない韓国汽車の旅。ペレストロイカで乗れるようになったカラフトの鉄道。一度は乗ってみたい汽車旅を紹介
雄藩長州に生まれ、奇兵隊を組織し、果断な行動で乱世を駆け抜けた若き獅子晋作の二十八年の軌跡を描く。著者会心の一千枚の長篇
(上を参照)
史上最年少で芥川賞を受賞して二十余年……信州安曇野で小説三昧の日々をすごす筆者の妥協を排した、厳しい日常生活がここにある
十五人の作家による十五の短篇。いま望みうる最高の顔ぶれが手練の筆を競い、人生の滋味を掬い取った名品揃いの新作アンソロジー
「あなたは唾を吐きかけられたか」著者の問いかけに答えたヴェトナム帰還兵たちの市民レベルのアメリカを反映した胸をうつ書簡集
にせの浮名を流し大奥勤めを逃れようと計る煎餅屋の看板娘と身に覚えのない浮名の相手方とのテンヤワンヤを名調子で語る人情喜劇
TV司会者溝口泰男、劇団「青年座」俳優大塚国夫、漫画家手塚治虫、オペラ演出家粟國安彦――ガンで逝った夫とその妻の愛の物語
「夏姫春秋」で第一○五回直木賞を受けた気鋭の渾身の受賞第一作。春秋戦国の世、山西省を支配した趙一族四代の盛衰を描く歴史小説
かれは涼しい面だちをした「起こし名人」だった――「眠り」という前人未到の領域を描き、現代文明の衰弱を鋭く衝く芥川賞受賞作
知性とたくましさ、哄笑と優雅が織りまぜられた、まったく新しい小説空間。日本文学の最前衛におどり出た大型女流の芥川賞受賞作
九○年代はまさに危機の時代だ!湾岸戦争日本の「失敗の本質」から高級参謀学まで、あくまで実践的に説く「危機管理」テキスト
戦争の中にこそ神は宿りたもうのだ――ベトナムの戦場を走りテルアビブの血を見たジャーナリストの目に映った“平和日本”の大欺瞞
妻の前夫を披露宴に招んだ夫、同じ香りの二人の女性と関わる男、亡妻を巡る二老人の会話等、激しい愛情を物静かに綴る短篇小説集
大坂夏の陣の火ぶたが切られ、武蔵は文字通りの死闘をくり広げるが、ついに豊臣方は壊滅した。死にきれぬ身は、また放浪の旅へと
会社を辞めて貯金をはたき北京に海外留学したのが初めての海外。中国・台湾・韓国・マレーシアを歩き回る安全な旅ガイドエッセイ
「寝るほど楽はなかりけり」とはいえ、取材、スタジオ、原稿執筆にとび回る毎日。人気キャスターの真面目でユーモラスなエッセイ集
元老西園寺、天才モーツァルト、希代の謀略家スパイM、初一念の考古学者など強烈な個性の様々な晩景を描いて人間存在の根源に迫る
ボンベイの古アパートにくり広げられる、インド的だけれど妙に身につまされる人間ドラマ。新しい小説世界を示す注目の短篇小説集
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