作品
すぐれた人間観察をやわらかな筆にのせて、あなた自身やあなたを取りまく様々なひとの表情を生き生きと捉えた随筆の名手の第三作
北アルプスの麓にひろがる安曇野の美しい自然と田舎の風景を、世界的絵本作家の著者が詩情あふれる絵と文章でとらえた大人の絵本
我が身に起ったことを客観的に報道するのはジャーナリストの使命だと、真正面から癌と闘いつつ仕事と愛に生きる女性の勇気の記録
昭和十年代の世相を背景に二人の男の熱い友情の風景を通して市井の家庭の昭和史を鮮かに描き、好評を博した著者初めての長篇小説
西園寺公望、木戸幸一、近衛文麿と原田熊雄。重臣たちが原田の女婿である著者に語った新事実により描く、昭和前半史の激動のドラマ
(上を参照)
「泥の河」で太宰賞、「螢川」で芥川賞を受賞した著者が、精巧な物語構成と繊細な感受性で、青春の悲しみを描き尽した七つの短篇
癌による死が悲惨なものとは限らない。癌でありながら淡々と、ひょうひょうと、あるいは精いっぱい明るく生きた人々がここにいる
好評の「孤影抄」の姉妹篇。酒乱剣、盲人剣など剣の遣い手はさらに多彩。この著者独自の深い陰影に彩られた異色の時代小説秀作集
不敗の秘剣を知る故に悲運に見舞われる剣客たち。新感覚の剣客小説として雑誌掲載の折から絶賛されたシリーズ。著者会心の話題作
密室で起きた殺人事件。犯人と目される人物が、つぎつぎと殺されてゆく。息もつかせぬ殺人狂騒曲。ハイテンポな長篇推理の醍醐味
日本をとりまく国際環境のなかで、外交は何を基盤とし、どう展開すべきか。現役外交官が、幻想を排し、明晰に説く日本外交の針路
アメリカ随一の人気コラムニストが、豪放な笑いと寸鉄人をさす風刺で、政治・風俗・人事百般を笑いのめした、抱腹絶倒の傑作百篇
ヴェトナム戦争、ウォーターゲート事件はもとより市井の人間喜劇の断片から新鮮な笑いを生み、独自の真実を発見するコラムの真髄
世界に類例のないユニークな日本の蔵を焦点に建築学、民俗学の立場から再検討を加えた画期的豪華本。石元泰博写真・白井晟一装丁
旧満洲での思い出、恋愛、肉親との訣れ、業病とのたたかいなど、自らのひたむきな生の歴史を情感こめて綴った著者初のエッセイ集
良質の映画エッセイとしてだけでなく、名文句のアンソロジーとして高い評価を得た好著の、語り口にますます磨きのかかった第三作
大川端の小さな宿“かわせみ”の女主人るいと与力の弟で若年ながら剣の達人東吾は、幼馴染の忍ぶ仲。江戸情緒あふれる人情捕物帳
さわやかな感性とほのぼのとしたユーモアで日常にめぐり合う親しい人、ゆきずりの人のささやかなドラマを描いた大人のエッセイ集
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