作品
哲朗は、十年ぶりに再会した大学の同窓生・美月に、性同一性障害を告白される。が、彼女には更なる秘密が。大反響の傑作ミステリー
品川の廻船問屋への押し込みは、乳母の娘の証言で捕らえられたが、賊が島抜けをし、娘は「かわせみ」に預けられる。表題作ほか全八篇
圧死・焼死、不安と混乱による人災の拡大——。二十万の命を奪った大災害を、体験談をもとに克明に描きだした菊池寛賞受賞の名作
リストラの時代に学ぶ“キュウリの生き方”。ウズラの親子丼製作記。無洗米の葛藤。和菓子界の陰の大物くず餅。……まだまだかじるぞ
コッポラ監督「地獄の黙示録」特別完全版。丸三年の歳月をかけ、九十億円の費用を投じたこの映画の意味を全角度から徹底解読する
「すべてをひっくるめた自分自身の三十代が詰まっている」——弟の結婚や三冊目の歌集、自らの失恋や結婚観を本音で綴った随筆
がん、高血圧症、高コレステロール血症、糖尿病……。成人病といわれても、治療の必要性を再吟味すれば、不安におののくことはない
善と悪の最終決戦がついに開始された。ひとり、またひとりと仲間が倒れる中、世界の未来のために人びとは戦う——感動の完結篇
大坂冬の陣の発端となった方広寺鐘銘事件で名を馳せた南禅寺の怪僧・金地院崇伝の悪に徹した生涯をテンポよく描く長篇時代小説
明治12年、政商藤田傳三郎は贋札事件の容疑で捕縛された。維新前後の激動の世で、宿命を負った二人の男の友情と別離、対決を描く
八代将軍吉宗につながる田安徳川家第十一代当主が、徳川三百年間にわたる「面白い話」「へえーな話」を収集。一族だからこその秘話も
『すしあざらし』の著者が描く大人向け超キュートな犬の絵本。「あたしって誰だっけ?」二匹の犬が巻き起こす涙と笑いの自分探し
日本が体験した最も苛烈な戦争を生き抜いた人々。彼らの胸に六十年後に去来するものは……。写真と文章で綴られたノンフィクション
補欠だっていいんだよ、胸張って走ろう。一度きりの人生だもの。アテネ五輪女子マラソン補欠の著者が綴る、すべての人への応援歌
14歳の夕子のはつ恋の相手は20代後半の絵の先生。ちょっとずつ、歩みよって、仲良くなっていくふたりに訪れた小さな奇跡とは——
亡くなった両親が残したペンション、だりや荘。繊細な姉と明るい妹、妹の夫が引き継いだが……愛のやさしさと残酷さを鮮やかに描く
不況で会社をリストラされ先輩の空手道場をあずかる藤堂。奇妙な入門希望者たちが道場に持ち込む難題の数々に藤堂が体当たりで挑む
古代ギリシアの殺人を描くミステリ『イデアの洞窟』の脚注の中でテクストの謎に翻弄される訳者の正体は――驚愕のメタ・ミステリ
航太を次々に襲う災厄――通り魔、火事。会社も馘になり、上京したが恋人は失踪していた。サントリーミステリー大賞受賞後第一作
ミッション、ヴィジョン、パッションの三位一体がビジネスを活性化させる。次の妙手は定跡を超えたところに。目からウロコの対談
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