作品
これからも私らしく、輝きたい――。兄弟横綱の母としての喜びと悲しみ、ひとりの女性としての転機。率直に綴られた30年の真実。
殺人現場の香水の匂いは犯人が故意に残したのか。調査員・流木は意外な真相をつかむ。場末の調査事務所に持ちこまれた五つの依頼をめぐる連作ミステリー。(常盤新平)
最後の文士・高見順が生前密かに綴っていた精緻な日記は、昭和史の一等史料であると同時に日記文学の最高峰の一つであり、破局に向って突き進む日本の情況を捉えて余す所がない。
剣術修業に明け暮れる男が、突然歴史の舞台へ引き出された。朝敵徳川家臣として西郷隆盛に面談、江戸無血開城に功あった主人公の、“剣禅書”を求め続けた生涯。(解説・白石一郎)
(一を参照)
「縦横糞尿学」「珍説毛ものがたり」「春談・おんな学」など、日本史のなかの珍談奇談のかずかずを当代一の雑学博士がすくいだし、スパイスを効かせてご披露する歴史雑学ゼミナール。
日本のモンマルトルといえばきこえはいいが、新宿の一角に街娼の立ちならぶ場所がある。そこで深夜にホテルから出てきた女が、背後から飛んできたナイフで殺された――。短篇全六作。
アダチ竜光、広沢虎造、牧野周一、シミキン、可楽、馬風――その芸ゆえに愛され、奇矯さも容認された、古き良き時代の芸人たち。その素顔を愛惜こめて語り綴る。(色川武大)
映画字幕にたずさわって五十年、千五百本におよぶ洋画に字幕をつけた第一人者がいま明かす草創期の苦労話。名訳、誤訳、珍訳の数々。情熱で歌いつづける銀幕賛歌。(戸田奈津子)
秘密軍事基地から洩れた致死率99%の超悪性感冒で、全米は瞬く間に死の国と化した――最高のストーリーテラーが描く恐怖の黙示録
大手企業を早期退職し探偵事務所を開業した仁木。押し掛け助手の謎の美少女・安梨紗に助けられ、持ち込まれる難題をズバリ解決!
老武士に生きがいを取り戻させた少女が無頼の若者集団・辻小僧に惨殺された。老武士四人が復讐の為に立ち上がる。シリーズ最終巻
核燃料輸送船「曙丸」の航海の日々を輸送班長・加納知世の視点から描く。人生への信念とユーモアに富んだ曾野流海洋文学の誕生
クレア好評連載の対談が一冊に! アラーキー、ダンカン、UA、近田春夫らとの爆笑トークに加え、筆者のエッセイ、イラストも収録
スクープ写真を求めて東奔西走。“不肖宮嶋”は報道カメラマンとして、今日も現場へ突入する。笑って泣ける、フォト&エッセイ
ブームの陰で泣く顧客たち。英国で生まれ米国で育った投信の本質を、まだ歴史の浅い日本では、売る方も買う方も理解できていない
一茶、良寛、秀吉、細川ガラシャに小泉信三、ラブレター、無心の手紙、お礼状……。“美しい日本の手紙”をご存じ歴史探偵が読む!
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