電子書籍

ペルシャの幻術師 1 司馬遼太郎 蔵西

価格:※各書店サイトで確認してください
発売日2021年12月15日
ジャンルコミック・コミックエッセイ
コード1609011300000000000J
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『ペルシャの幻術師 1』(司馬遼太郎 蔵西)
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ペルシャの幻術師 1 司馬遼太郎 蔵西

価格:※各書店サイトで確認してください
発売日2021年12月15日
ジャンルコミック・コミックエッセイ
コード1609011300000000000J

司馬遼太郎、幻のデビュー作をマンガ化

海音寺潮五郎が「幻覚の美しさに惚れこんだ」と絶賛した名作に、文化庁メディア芸術祭審査委員会推薦作品選出の漫画家・蔵西が挑む。

◆ストーリー
十三世紀、世界を席巻したモンゴル軍の猛攻は、ペルシャにまで至った。モンゴル軍団を率いる大鷹汗(シンホルハガン)ボルトルは、ペルシャ高原の町メナムに攻めいる。ボルトルはメナムで美姫・ナンを見初め、自らへの愛を求める。そこに、ボルトルの命を狙う幻術師・アッサムが現れ、ナンを幻惑する――。


西紀一二五三年の夏、ペルシャ高原のひがし、プシュト山脈をのぞむ高原の町メナムは、ここ二カ月、一滴の雨にもめぐまれなかった。――

 新月のまだ懸らぬ六月二十八日の夜、いまから一月前のことである。アラ山脈を越えて突風のようにやってきた蒙古兵が、メナムの町を一夜のうちに鮮血の霧で包んだ。
 町の土侯とその兵は戦わずして遁げ、市民は、血に飢えた東方の蛮族の手で思うさま殺戮された。シナ北西部はおろか、遠く東ヨーロッパまで征服した成吉思汗(ジンギスカン)四世蒙哥(マング)が、その弟旭烈兀(フラーグ)に二十万の兵を授けて、史上有名なペルシャ攻略の緒にようやくつきはじめたのである。
 そうした殺伐な背景のなかに、この数日来、メナムの町は奇妙な賑いをみせていた。 
 沙漠をゆく隊商(キャラバン)が、水を買いにきて市を立てる。――
                     司馬遼太郎「ペルシャの幻術師」より

著者

司馬 遼太郎

1923年、大阪府生まれ。産経新聞在職中の1960年に『梟の城』で第42回直木賞を受賞。1966年の『竜馬がゆく』『国盗り物語』での第14回菊池寛賞はじめ多くの賞を受賞。主な著書に『燃えよ剣』『坂の上の雲』『翔ぶが如く』『関ヶ原』『功名が辻』『菜の花の沖』など多数。1996年没。

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