コツを摑んだかと思えばつまずくことが連続し……。ゴルフとは実に厄介なものですが、多くのゴルファーは楽をして上手くなりたいと考えているはずです。
文藝春秋が初めて刊行するゴルフのレッスン書は、42歳で初めてクラブを握り、還暦を迎えてハンディキャップ5を維持するアマチュアゴルファーによるものです。著者の永田玄氏は才能も体力も時間もお金もないことを自覚し、最短距離で上達するためにダンプカー何台分もの球を打つことよりも、ゴルフスウィングのメカニズムを解明することが近道であると考えました。しかし、タイガー・ウッズや石川遼を例にとるまでもなく、ゴルフのスウィングを理論化して身につけることは至難の業です。著者は思考を重ね、正しい身体の動きにつながるヒントをメモし続けた結果、本書が生まれました。
誰もが一度は「さあ、クラブを挙げてみましょう」というコーチの何気ないひと言を耳にしたことがあると思います。しかし、この「挙げる」という言葉が大きな誤解を生んでいるのです。クラブは(腕で)「挙げる」ものではなく、身体を捻転した結果として、クラブが「挙がる」というのが著者の見解です。
本書では「立つ」「捻る」「遠心力」「管理」「連動」というわずか5つの言葉で、正しいゴルフのスウィングの正体を明らかにします。一方で、レッスン書につきものである連続写真やイラストレーションは一切ありません。長いクラブで止まっている球を真直ぐに飛ばすという連続運動を、断片的に視覚で理解するのは不可能だからです。
著者の練習に同行したところ、ドライバーからウェッジまで目標に向けて真直ぐに飛ぶことに驚かされ、素振りでフォームをチェックして50球程度で切り上げてしまうことにまた驚かされました。身体ではなく、言葉で上達する道がゴルフにあることを確信します。
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