誰よりも戦闘機を知る著者が描く、理系ミステリーの決定版!
自衛隊戦闘機「TF-1」が、スクランブル飛行中に墜落した。
この異様な事故を受け、防衛省は機体を製造する浜松の航空機メーカー、四星工業にその検証を依頼する。
四星工業では入社三年目の技術者、沢本由佳が上司の永田とともに業務にあたっていた。
シュミレーションの結果、事故はパイロットの単純な誤操作によるものだと判断されたが、
永田は沢本が言った何気ない一言が気になり、すでに会社を辞めてデザイナーをしている同期の倉崎に話を持ちかける。
スクランブル発進した自衛隊機は、なぜ不可解な事故を起こしたのか?
背後に浮かび上がるのは、「TF-1」設計時に官(防衛省)と民(航空機メーカー)がそれぞれ抱え込んでいた闇だった。
深い知識に裏打ちされた緊迫の飛行描写。和製トム・クランシーの誕生です。
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