作品紹介

秋田の豪雪地帯に「何年待っても手に入れたい」と籠好きが憧れる、“幻のあけび籠”を編む職人がいる。名工といわれた父・十郎の跡を継いで15歳で籠編みの世界に入り、材料の蔓採りから編み上げるまで全ての工程を手がけるあけび蔓職人、中川原信一。その仕事の全容を秋田県横手の美しく厳しい自然と共に記録し、65点余のカラー写真と文章で紹介する愛蔵版。本書は、中川原の仕事にほれ込んだ著者がクラウド・ファンディングで174名のサポートを得て、単行本化が実現した。
「中川原の仕事が美しいのは、こうした見えないところに手間隙をかけているからに他ならない」(本文より)

担当編集者より
注文してから三年は待つという、中川原さんのあけび籠。その仕事ぶりを見れば、待たなければならない理由もわかります。そして、なぜ、その籠に魅せられるのかを綴った光野桃さんの巻頭エッセイ「祈りを携える」も必読です!
目次
祈りを携える 光野桃

〈春〉
「私のアケビに花は咲きません」
蔓採りの山へ
父・中川原十郎のこと

〈夏〉
夫婦二人三脚
掛唄の名人

〈秋〉
手提げ籠
こだし編み

〈冬〉
古老に聞く
父から子へ、子から孫へ

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