電子書籍

原発敗戦 危機のリーダーシップとは 船橋洋一

価格:※各書店サイトで確認してください
発売日2014年03月28日
ジャンルノンフィクション
コード1666095600000000000S
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『原発敗戦』(船橋洋一)
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原発敗戦 危機のリーダーシップとは 船橋洋一

価格:※各書店サイトで確認してください
発売日2014年03月28日
ジャンルノンフィクション
コード1666095600000000000S

日本は再び敗けた

福島第一原発事故で、日本は「あの戦争」と同じ失敗を繰り返した。
『カウントダウン・メルトダウン』で福島第一原発事故を克明に描いたジャーナリストの
船橋洋一氏が、フクシマと「あの戦争」で驚くほど酷似している失敗の原因を徹底検証しました。

船橋氏の方針は、「文化論」を極力避けることでした。「文化決定論」は無責任と敗北主義をもたらし、「日本人だからダメなのだ」だという居直りとあきらめをもたらすだけだからです。

そこで船橋氏は組織論、リーダシップ論、ガバナンス論の視点から、どのような状況におかれた意思決定者が、どのような人間関係や指揮系統のなかで、どのように決断や命令を下したのか、を具体的に検証していきました。そのような方法を選ぶことで、二度とあのような失敗を繰り返さないための処方箋を見いだせるのではないかと考えたからです。
以下に本書で発見、分析されたフクシマとあの戦争の失敗の原因の類似点を挙げておきましょう。

○兵力の逐次投入(事態の収拾がつかなくなってから、手当てをする→後手後手に回る。ガダルカナル的状況)
○「最悪のシナリオ」が考えられない。
○インテリジェンスの軽視(戦前、作戦課は情報課の情報に耳を貸さなかった
○「タコツボ」的な指揮系統
○大局を見ない組織間抗争(海軍と陸軍、連携しない中央省庁)
○誰が意思決定者なのかがわからない。

上記のテーマを掘り下げた対談(半藤一利、増田直宏、チャールズ・カストー、野中郁次郎、折木良一)も収録されています。

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「二つの『戦史』の教訓」
インタビュー(2014.02.25)

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担当編集者より

福島第一原発事故を克明に描いた『カウントダウン・メルトダウン』(小社刊)の取材中に著者の船橋洋一さんは、日本は原発事故で、あの戦争のときと同じ失敗を繰り返した……、と思ったそうです。そこで、危機管理や統治(ガバナンス)の方法、危機下に求められるリーダーシップの観点から、原発事故を敗戦と重ね合わせて再度検証し、様々な教訓を導き出す本書が執筆されました。危機に直面したとき、リーダーはどう振る舞うべきなのか。その答えを見つけるためのヒントがきっと見つかるはずです(HB)。

著者

船橋 洋一

1944年、北京生まれ。ジャーナリスト。法学博士。公益財団法人国際文化会館グローバル・カウンシルチェアマン。アジア・パシフィック・イニシアティブ創設者。英国際戦略研究所(IISS)評議員。東京大学教養学部卒業後、朝日新聞社入社。北京特派員、ワシントン特派員、アメリカ総局長、コラムニストを経て、朝日新聞社主筆。『カウントダウン・メルトダウン』(文藝春秋)で2013年に大宅壮一ノンフィクション賞受賞。近著に『地経学とは何か』(文春新書)、『国民安全保障国家論』(文藝春秋)などがある。

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