ウリをやっていると噂される琉璃。美貌と特異な能力を備える周子。少女たちは傷つきもがきながらも懸命に生きる。傑作青春小説登場
地方都市にある高校で、ウリをやっているという噂のために絡まれていた琉璃を、偶然助けた上級生の周子。彼女もまた特殊な能力を持っているという噂により、周囲から浮いた存在だった。親、姉妹、異性……気高くもあり、脆くもあり、不器用でまっすぐに生きる10代の出会いと別れを瑞々しく描いた傑作青春小説。解説・吉田伸子
岡山県生まれ、在住。大学在学中より児童文学を書き始め、小学校講師ののち、1991年『ほたる館物語』で作家デビュー。97年『バッテリー』で第35回野間児童文芸賞、99年『バッテリーII』で第39回日本児童文学者協会賞、2005年『バッテリーI~VI』で第54回小学館児童出版文化賞、11年『たまゆら』で第18回島清恋愛文学賞を受賞。他の著書に『NO.6』『火群のごとく』『透き通った風が吹いて』『野火、奔る』など多数。児童文学から時代小説まで、幅広い世代に親しまれている。
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