重臣を誅殺した光圀公は翌日1人の奥女中を召しだした。この際、御家の禍根を断つべし——小城藩藩主への1通の書状の真意は
あの時桜の下で出会った少年は一体誰だったのか――鍋島と龍造寺の因縁がひと組の夫婦を数奇な運命へと導く。“天地に仕える”と次期藩主に衒(てら)いもなく言う好漢・雨宮蔵人と咲弥は、1つの和歌をめぐり、命をかけて再会を期すのだが、幕府・朝廷が絡んだ大きな渦に巻き込まれていってしまう。その結末は……。解説・縄田一男
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