「何度、泣いたことか。何度、笑ったことか。
生活に疲れた時、ふと気づくとこの本を手に取っている」──島内景二
豪雨で川止めとなった巨勢川の土手に呆然と佇む若侍。
藩で一番の臆病者・伊東七十郎が命じられたのは家老の暗殺。
雨が止み、川明けになれば、勝ち目のない決闘に挑む運命にある七十郎は、
怪しげな宿で、いわくありげな同宿者たちに出会う。
個性の強すぎる面々に戸惑いながらも、やがてそれはかけがえのない日々となるのだった──。
「おじいちゃんがよく言うのです。
日が落ちてあたりが暗くなっても、川面だけが白く輝いているのを見ると、元気になれる。
なんにもいいことがなくっても、ひとの心には光が残っていると思えるからって」(本文より)
人の心を震わせる名手による珠玉の一冊。
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