夜中になると町を歩き回るという、銀色の仮面をつけた男。
不気味な男の正体を探る少年に、中年の警官は言った。
「あの人は悪いことはしないから安心していい。いつか君にもわかるときがくる」―-
都電が走るこの下町には、どこか不思議で、ささやかな奇跡が起きる。
ほっぺが落ちる「ほそ長いコロッケパン」に、みかければラッキーな「白い野良犬」、
迷路のような道路の先にそびえる銭湯の高い煙突、赤い公衆電話。
その町に出かければ、若い自分が残してきた苦い記憶、生きている限り
忘れないあの光景に出会えるのだろうか。町の名は、琥珀(こはく)――
1970&1980年代の懐かしいアイテム、思い出を背景に
繰り広げられる、ひとりひとりの切実な人生模様。
文庫化で大幅に修正加筆!
涙腺決壊、追憶切実な連作集。
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