アルツハイマー病を治す「奇跡の細胞」が誕生!?
バイオ・ビジネスの光と闇を描く迫真の医療サスペンス。
篠塚と秋吉は二人三脚で脳細胞を再生する人工万能幹(IUS)細胞「フェニックス7」を開発、アルツハイマー病の克服を目指していた。だが、人体への移植には莫大な資金と研究環境が必要で、篠塚は世界的なIT企業を一代で築き上げた氷川の助力を得ることに成功した。
再生医療を国家戦略の柱としたい日本政府は、一刻も早い実用化を迫っていたが、一方で古い体質を維持しようとする勢力や慎重派らは陰に陽に足を引っ張り、フェニックス7の治験実現は一向に進まない。
そんな中、フェニックス7の研究施設周辺で、認知症を患ったお年寄りの謎の失踪事件が頻発していた。真相を追う刑事が追及の果てに見たものとは……。
アルツハイマー病を治す「奇跡の万能幹細胞」が誕生した!? いっぽう研究施設周辺では、老人の謎の失踪事件が続発する……。
真山仁さんの文春文庫新刊『神域』は、最先端の医療サスペンスであるとともに、著者初の警察ミステリー。折しも特捜検事・冨永シリーズの最新刊『墜落』を上梓したばかりの真山さんからは、警察と検察の違いについて興味深いお話が……!(聞き手:オール讀物編集部)
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