ある時は凧屋の店主、またある時は馬を操る腕利きの岡っ引。
追い求めるのは、父の面影――。
暮れも押し迫るなか、見回りをしていた吉蔵は、
田楽の店を一人で切り盛りする身重のおはると出会う。
彼女には何やら事情があるらしい。
一方、神田堀には心の臓を一刺しにされた死体が浮かぶ。
その男が阿漕な高利貸しの宇兵衛だとわかり……。
黒駒を乗り回し、父への思いが詰まった凧を愛する異色の
岡っ引・吉蔵が大活躍の、シリーズ第二弾!
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