大人気シリーズ「おれは一万石」の著者が贈る、待望の新シリーズが始動!
今回の主人公は“薬種屋のご隠居”、文之助。
一年前に妻を亡くした文之助は気持ちに張り合いを失い、長く働いてきた薬種屋を息子たちに譲って隠居の身となった。
ただ一人、孫のお美与だけが隠居所に訪ねてくる気楽で穏やかな暮らし。そんな毎日を満喫していたのもつかの間、やがて文之助は生活に物足りなさを感じるように。
いつものように旧友と碁を打った帰り、町を歩いていた文之助は船宿のおかみ、お蝶に出会う。周囲の人にお蝶のことを話してみると、どうやら彼女は借金の返済に困りごとを抱えているようで……。
隠居はしてもまだまだ元気! 長年培ってきた商売の知恵と、もてあますほどの時間、それに持ち前のお節介気質で、文之助は今日も町の“お困りごと”に挑む!
老いた今だからこそ人を助けられる。困った人を放っておけない、優しくて強くてちょっとお節介なご隠居さんの物語が始まります。

雑誌・書籍の内容に関するご意見、書籍・記事・写真等の転載、朗読、二次利用などに関するお問合せ、その他については「文藝春秋へのお問合せ」をご覧ください。
感想を送る
本書をお読みになったご意見・ご感想をお寄せください。
投稿されたお客様の声は、弊社ウェブサイト、また新聞・雑誌広告などに掲載させていただく場合がございます。
※いただいた内容へのご返信は致しかねますのでご了承ください。
※ご意見・ご感想以外は、こちらから各部門にお送りください。