牢屋敷に捕らわれの身の、世之介ばりの色男・瓢六と、無骨な同心・篠崎弥左衛門との凸凹コンビが、難事件を次々に解決する痛快時代小説!シリーズ全5冊がこの1冊に。
【あらすじ】
『あくじゃれ 瓢六捕物帖』
絶世の色男、粋で頭も切れる目利きの瓢六が、つまらぬことで小伝馬町の牢屋敷に放り込まれた。
ところが丁度同じ頃起きた難事件解決に瓢六の知恵を借りるため、与力・菅野一之助は日限を切っての解き放ちを決める。
『こんちき あくじゃれ瓢六捕物帖』
晴れて無罪放免となった瓢六だが、お袖と熱々の平和な日々も長くは続かない。
わけありの母子を匿ったり、瓦版を作ったり、そして今度はお袖が牢に入れられる……!?
粋で愉快でほろりとする六篇を収録。
『べっぴん あくじゃれ瓢六捕物帖』
売れっ子芸者のお袖との仲も円満、親友に恋の指南もするとびきりの色男・瓢六。智恵と愛嬌を買われ駆り出されたある事件の聞き込みで、致命的なミスを犯してしまう。
自分には何かが欠けている――お袖とも離れ、重い心を抱えた瓢六は、事件の陰にいる謎の美女を追い詰められるのか。
『再会 あくじゃれ瓢六捕物帖』
天保の大火でお袖を失い自堕落な生活をおくる色男・瓢六。
しかし老中・水野忠邦と“妖怪”鳥居耀蔵の陰謀に苦しむ人々を見ていられず、また謎の武家女性・お奈緒の魅力に導かれるように、相棒の堅物同心・篠崎弥左衛門と幕政の理不尽に立ち向かう。
『破落戸 あくじゃれ瓢六捕物帖』
文化人を弾圧し悪名高い「天保の改革」。
瓢六は弥左衛門やお奈緒らと陰に陽に立ち向かうが、やがて圧政者たちも決して一枚岩ではないことに気付く。
「妖怪」こと鳥居耀蔵の裏切り、それによる水野越前守の失脚と復活。一方瓢六は勝家の若き当主・麟太郎と親交を深める。
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