源義経の遺児・星若丸が、大陸東岸を根城とする軍船・竜王丸の長となり、鎌倉幕府の北条義時率いる妖術集団と闘う、奇想天外な時代劇アクション!
奥州・平泉で自害に追い込まれた義経だが、遺児である星若丸は生きていた。やはり生き残った武蔵坊弁慶らと大陸に渡り、後渤海を根城とした「海賊」として、幕府に復讐の機会を狙っていたのだ。星若丸のもとには、アイヌ、宋人、女真族などさまざまな種族が集い、それぞれの技量を発揮していた。一党が日本海を渡り、母港・龍原城に戻ってみると、そこは戦場だった。星若丸たちの帰国を狙って、女真族の金が後渤海に攻め込んできたのだ。裏で糸を引いていたのは、鎌倉幕府の北条義時。不気味な能面をつけた義時は、金を利用することで、星若丸を亡き者としようと企んでいたのだ。戦場に駆けつけた星若丸の前に、ひときわ腕の立つ武将が立ちはだかる。彼こそ騎馬民族一の勇者、チンギスハンだった。草原の蒼き狼と源九郎義経の遺児との、世紀の対決の行方は──!?
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