作品紹介

著者は元栃木県立高校の教師であり、2017年、小説『浮遊する記憶』で第20回日本自費出版文化賞特別賞および第7回ふるさと自費出版大賞優秀賞を受賞した宇都宮市在住の小説家です。今回の作品『ただいまの声を聞きたくて』は、栃木県の宇都宮市や真岡市のあたりを舞台としています。主人公・慶子が10歳の時、母親は7歳下の妹・江利子を連れ、不倫相手の男性のもとへ走りました。残された慶子は、炊事をはじめ主婦代わりの家事をこなしながら父親と二人で暮らします。成長し、大学を出て社会人となったある日、慶子は突然、訪ねて来た江利子と再会します。気にかけていた妹との再会を喜ぶ慶子でしたが、江利子は母親の目を盗んで会いに来たのでした。母親は、姑と似ていると言って、慶子を嫌っていたのです。が、再会は、つかの間のものとなりました。東京の短大に進んだ江利子は、就職活動がうまくいかず、将来への希望を失って、ある日、ぷっつり消息を絶ちます。料理を作るのが好きだった慶子は、父親から資金援助を仰ぎ、応援してくれる人もあって、自宅の真岡の古民家を改築し、妹の名を付したレストランを開きます。名を付していれば、妹がそれに気づいてまた訪ねて来てくれるかもしれない、と考えたのです。かくて慶子は、レストランのオーナーとして新たな人生を歩み始めるのですが……。この小説は、家族とは何か、幸せとは何かを模索し、「こころの居場所」を求める女性が、自らの魂を解放していく物語です。

担当編集者より
小説の舞台は、栃木県の宇都宮市や真岡市のあたり。主人公の慶子には、両親の離婚により子供の頃に別れ別れとなった妹・江利子がいます。社会人になって間もなく、慶子は、ずっと気にかかっていた妹との再会を果たしますが、ある日、江利子は再び、謎の失踪を遂げます。慶子は、妹がまた訪ねて来てくれることを願ってその名を付けたレストランを開き、その帰りを待つのですが……。本書は、「こころの居場所」を求める女性が自らの魂を解放していく物語で、家族とは何か、幸せとは何かを考えさせられる、心洗われる小説です。
目次
一 待ちわびて
二 再会のとき
三 店を開いて
四 新しい母と
五 待っている
六 ただいま!
商品情報
書名(カナ) タダイマノコエガキキタクテ
ページ数 224ページ
判型・造本・装丁 四六判 並製カバー装
初版奥付日 2021年07月09日
ISBN 978-4-16-008998-3
Cコード 0093

著者

加葉 まひろ

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