てらさふ 朝倉かすみ

2,035 (税込)
発売日2014年02月13日
ジャンル小説
商品情報
書名(カナ) テラサフ
ページ数 400ページ
判型・造本・装丁 四六判 上製 上製カバー装
初版奥付日 2014年02月10日
ISBN 978-4-16-390008-7
Cコード 0093
試し読み
書店在庫

てらさふ 朝倉かすみ

2,035 (税込)
発売日2014年02月13日
ジャンル小説
商品情報
書名(カナ) テラサフ
ページ数 400ページ
判型・造本・装丁 四六判 上製 上製カバー装
初版奥付日 2014年02月10日
ISBN 978-4-16-390008-7
Cコード 0093

女の子の野望と成功――その先には何がある

自分がまがいものであることは承知の上で、スーパースターになって2010年代を疾走することを夢想する堂上弥子(どうのうえやこ)。耳の中で鳴る音に連れられ、どこかに行きたいというきもちがつねにうねっていた鈴木笑顔瑠(すずきにこる=ニコ)。
北海道の小さな町で運命的に出会ったふたりの中学生は、それぞれ「ここではないどこか」に行くため、一緒に「仕事」で有名になることを決める。その方法は弥子が背後に回り、ニコが前面に出るというもの。最初の仕事は読書感想文コンクールでの入選。弥子が書いてニコの名前で応募した感想文は見事文部科学大臣奨励賞を受賞、授賞式にはニコが出席した。
ふたつめの仕事は、史上最年少で芥川賞を受賞すること。ニコの曽祖父の遺品の中にあった小説を弥子がアレンジして応募した小説「あかるいよなか」は、芥川賞の登竜門となる文芸誌の新人賞を受賞する。作品はその後順当に芥川賞にノミネート、そしてついに受賞の時を迎えるが……それは「てらさふ」仕事を続けてきた、ふたりの終わりのはじまりだった――。
てらさふ――とは「自慢する」「みせびらかす」こと。「てらさふ」弥子とニコがたどり着いた場所は? 女の子の夢と自意識を描きつくした、朝倉かすみの野心作。

おすすめ記事

※外部サイトへリンクしている場合もあります

担当編集者より

北海道小樽在住の中学生・堂上弥子と鈴木笑顔瑠。映画監督・写真家・画家・小説家・ファッションモデル・ミュージシャン・女優・声優として有名になりたい弥子は、その妄想のような願いをかなえるため、笑顔瑠と手を組む。その「仕事」の方法は、弥子が背後に回って、笑顔瑠が前面に出るというもの。その試みは当たり、なんと芥川賞の受賞にまで至るが……。少女の野望と成功、そして断念を鮮やかに描いた朝倉かすみの野心作。

著者

朝倉 かすみ

1960年北海道小樽市生まれ。

2003年「コマドリさんのこと」で第37回北海道新聞文学賞を、04年「肝、焼ける」で第72回小説現代新人賞を受賞し作家デビュー。09年『田村はまだか』で第30回吉川英治文学新人賞を受賞。19年『平場の月』で第32回山本周五郎賞受賞。
他の著書に、 『ほかに誰がいる』 『てらさふ』 『満潮』『にぎやかな落日』など多数。

感想を送る

本書をお読みになったご意見・ご感想をお寄せください。
投稿されたお客様の声は、弊社ウェブサイト、また新聞・雑誌広告などに掲載させていただく場合がございます。

※いただいた内容へのご返信は致しかねますのでご了承ください。
※ご意見・ご感想以外は、こちらから各部門にお送りください。

メディア関係者・図書館の皆様

表紙画像のダウンロード

ご希望のデータがダウンロードできない場合や、著者インタビューのご依頼、その他の本の紹介に関するお問合せは、直接プロモーション部へご連絡ください。

雑誌・書籍の内容に関するご意見、書籍・記事・写真等の転載、朗読、二次利用などに関するお問合せ、その他については「文藝春秋へのお問合せ」をご覧ください。

書店在庫

Rankingランキング

全て見る

Eventイベント

最新イベント

一覧を見る
【金沢&富山W地元開催】新刊『銀嶺のかなた』刊行記念 安部龍太郎さんサイン会が小説の舞台となった加賀前田藩お膝元で開催!
【金沢&富山W地元開催】新刊『銀嶺のかなた』刊行記念 安部龍太郎さんサイン会が小説の舞台となった加賀前田藩お膝元で開催!
11/22(金)19:00~イベント開催! 中山祐次郎×秋谷りんこ トークイベント「お仕事小説を書こう!」
11/22(金)19:00~イベント開催! 中山祐次郎×秋谷りんこ トークイベント「お仕事小説を書こう!」
長嶋有×宮内悠介トークライブ「僕たちの原点を探して」開催
長嶋有×宮内悠介トークライブ「僕たちの原点を探して」開催
吉永南央「紅雲町珈琲屋こよみシリーズ」特設サイト 2024 文春文庫 秋100ベストセレクション 文藝春秋 コミック編集者募集 佐伯泰英特設サイト 米国を代表する作家、スティーヴン・キングの特設サイト 阿部智里「八咫烏シリーズ」特設サイト