書名(カナ) | ヨムヨムカタル |
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ページ数 | 320ページ |
判型・造本・装丁 | 四六判 軽装 仮フランス装 |
初版奥付日 | 2024年09月30日 |
ISBN | 978-4-16-391897-6 |
Cコード | 0093 |
本を読み、人生を語る。
人が生のままの姿になり言葉が溢れだす。
そんな幸福な時間をぎゅっと閉じ込めたい、という願いが込められた物語です。
*
小樽の古民家カフェ「喫茶シトロン」には今日も老人たちが集まる。
月に一度の読書会〈坂の途中で本を読む会〉は今年で20年目を迎える。
最年長92歳、最年少78歳、平均年齢85歳の超高齢読書サークル。
それぞれに人の話を聞かないから予定は決まらないし、連絡は一度だけで伝わることもない。
持病の一つや二つは当たり前で、毎月集まれていることが奇跡的でもある。
なぜ老人たちは読書会を目指すのか。
読みが語りを生み、語りが人生を照らし出す。
幸福な時間が溢れだす、傑作読書会小説。
第一章 老人たちの読書会
第二章 いつかの手紙
第三章 ご返事ご無用
第四章 恋はいいぞ
第五章 冷麦の赤いの
第六章 一瞬、微かに
第七章 おぅい、おぅい
1960年北海道小樽市生まれ。
2003年「コマドリさんのこと」で第37回北海道新聞文学賞を、04年「肝、焼ける」で第72回小説現代新人賞を受賞し作家デビュー。09年『田村はまだか』で第30回吉川英治文学新人賞を受賞。19年『平場の月』で第32回山本周五郎賞受賞。
他の著書に、『ほかに誰がいる』『てらさふ』『満潮』『にぎやかな落日』など多数。
9月19日に発売された朝倉かすみさんの最新作『よむよむかたる』は、自身の母の参加する「ちいさな集まり」に着想を得た心温まる小説です。
喫茶シトロンに毎月集まるのは、下は78歳から上は92歳までの6人の老人たち。本を片手に「ヤァヤァ、どうも、どうもでした」と集まれば、思い思いに本を朗読し、感想を述べあう。仲間の声に耳を傾け(傾けないことも多々)、自由で和やかな(時に剣呑な)時間が流れてゆく――。そんな読書会の場面を、著者の朝倉さんに朗読していただきました。
◇ 🎙 ◇
そこは、喫茶店「シトロン」。叔母から店長を任されたやさぐれた青年とキャラが濃すぎるシニアたち。人生を語る読書会が始まった――本を読み、人生を語る、みんなの大切な時間を描いた小説『よむよむかたる』。思い出深い小樽の地を舞台に、本作を書き上げるまでを著者の朝倉かすみさんに伺いました。
◇ 🎙 ◇
平均年齢85歳の超高齢読書サークルを描いた『よむよむかたる』 が第172回直木賞候補に! ノミネートを記念し、編集部、営業部、プロモーション部から「よむよむチーム」の面々が大集結。朝倉かすみさんを囲み、本作についてあれこれかたります。朝倉さんご自身のこれまでの作品を振り返っていただくブックガイドはもちろん、窓から見える月とともに明かす(?)執筆の夜、さらにはM-1優勝予想と直木賞との関係まで……年納めにふさわしい、盛りだくさんのトークをお届けします。
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愛のあふれるコメントが到着!
はじめて読みました!
(作家/書評家・三宅香帆)
本って、絆って、素晴らしいなぁ。
(書店員芸人・カモシダせぶん)
どんなに心強いだろう。
(作家・宮島未奈)
私も路地からのぞいてみたい。
(俳優・宮崎美子)
温かくて幸福。
(芸人・ラランド ニシダ)
心の歴史を知ることができる
傑作。
(作家・佐藤優)