書名(カナ) | ニホンジンハドコカラキタノカ |
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ページ数 | 216ページ |
判型・造本・装丁 | 四六判 上製 上製カバー装 |
初版奥付日 | 2016年02月10日 |
ISBN | 978-4-16-390410-8 |
Cコード | 0095 |
◎著者テレビ登場! 日本人の旅路を説き明かす
テレビ東京『46億年の地球博物館~恐竜vs人類~』2016年2月14日(日)16:00~17:15放映予定
約10万年前にアフリカを出たホモ・サピエンス。
彼らはどうやって日本へやって来たのか? その道のりについて欧米学界にはある「定説」が存在する。しかし、著者はそれに違和感を持っていた――。
著者が10年に及ぶ研究の末に積み上げた新説とは。
4万8000年前、アフリカを出た私たちの祖先は、ヒマラヤ山脈をはさんで南北に別れて拡散。1万年後、東アジアで再会する。
そして私たちの遙かなる祖先は、古日本列島に、3つのルートから進出した。
3万8000年前の航海術の証拠と実験、世界各地の遺跡の年代調査比較、DNA分析、石器の比較研究。
国立科学博物館、気鋭の人類学者の重層的な調査によって浮かび上がってきた、日本にいたる人類の「グレート・ジャーニー」、その新たなる仮説がここに――。
【目次】
はじめに 私たちはどこから来たのか?
遺跡調査は日本の国内で閉じているかぎり本当のことはわからない。
本書は、海外の遺跡との比較とDNAの研究という重層的なこの10年の
研究で浮かび上がってきた、人類がこの日本に到達するまでの新しい仮説である
第1章 海岸沿いに広がったのか?
私が強く違和感をいだいてきたのが、欧米研究者の間でいつのまにか
定説となっている「海岸移住説」だった。アフリカを出た人類は、
中東から海岸沿いに広がっていったというものだが、はたしてそれは本当だろうか?
第2章 私たち以前の人類について
かつて私たちホモ・サピエンス以外にもいくつもの種類の人類がいた。
北京原人やジャワ原人らの原人、より人間に近いネアンデルタール人らの旧人。
これら滅びてしまった人類のことをまず、整理しておく必要がある
第3章 ヒマラヤ南ルート
世界各地の遺跡年代をマッピングすると、ホモ・サピエンスは4万8000年前、
ヒマラヤ山脈を南北に隔てて、別れて拡散していったことがわかる。
インドから東南アジアへ進んだ「南ルート」をたどった者たちを見る
第4章 ヒマラヤ北ルート
ヒマラヤの北ルートへ回った集団は予想外に早く南シベリアに進み、
北極圏に至った者までいた。さらにモンゴルを経て、4万年前頃には
中国、朝鮮半島など東アジアに到達したらしいことが、石器の特徴から見えてくる
第5章 日本への3つの進出ルート
日本では3万8000年前から、突如人類遺跡が爆発的に現われる。
それ以前の遺跡には確証がない。それまでいわば無人の野だった日本へ、
対馬、沖縄、北海道の3ルートから別々に、初めて祖先が足を踏み入れた
第6章 対馬ルート、最初の日本人の謎
3ルートで最も早く日本に入ったのが対馬。学界では見過ごされてきたが、
対馬から本州へは海を越える必要がある。しかも到来直後の遺跡からは、
世界最古の往復航海を示す証拠が。最初の日本人は、航海者だったのだ
第7章 沖縄ルート、難関の大航海
沖縄に来た祖先は誰だったのか。本州と全く異なる遺跡の証拠は
南ルートを示唆する。だがそれには台湾から黒潮を横断し100キロを
はるかに超える航海が必要。その本当の困難さを知るには、航海の再現実験しかない
第8章 北海道ルート、シベリアからの大移動
北海道の人類出現は3ルートで最も遅い。すると彼らは大陸でなく
本州由来の可能性もあるのか? だが北海道の2万5000年前の石器文化は
北ルートと共通する。やはりシベリアから南下してきた祖先がいたのだ
第9章 1万年後の再会
対馬から入ってきた「最初の日本人」のルーツはどこなのだろう。
今わかる証拠から考えられることはひとつ。ヒマラヤ南北ルートをたどった
それぞれの集団は、東アジアで1万年ぶりに再会し、混じり合ったのだ
第10章 日本人の成立
3つのルートからそれぞれ日本列島に入ってきた3つのグループはいかにして
今日の日本人までつながっているのだろうか? 朝鮮半島や中国で発掘される
人骨や石器などとの比較やDNA研究で、ここまでわかった
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