作品紹介

日本人の祖先は、どのようにこの列島に渡ってきたのか。この課題に徹底的な科学調査によって迫り、アフリカから日本までの「グレートジャーニ^」の道筋を浮かび上がらせる。
従来の「人類の祖先は海岸沿いに移動した」という説によれば、日本人の祖先は太古、海面が低かった陸続きの時代に歩いて日本列島にやってきた、と考えられていた。この定説に疑問を抱いた、著者を中心とする「国立科学博物館人類史研究グループ」は、ユーラシア大陸全体より出土した遺跡のデータを集め、その年代と、そこより出土した人骨のDNAを、地図上に再現した。
その重層的な調査の結果見えてきたのが、日本人の祖先はユーラシア大陸の北と南、さまざまなルートをたどって日本にやってきた、という事実。そして最終的に「対馬ルート」「沖縄ルート」「北海道ルート」の三つの入り口から日本列島に到達したことが明らかになる。そのとき、対馬はすでに海峡であり、沖縄は列島であった。すなわち、最初の日本人は、歩いてではなく「航海」によってこの日本列島にやってきたのだ。
3万8000年前、われわれの祖先は、偶然の漂流によってではなく、強い意志を持った航海者として、日本列島に移住してきたのだ。
単行本が発行されたのち、著者を中心とする研究グループによってクラウドファウンデイングが立ち上げられた。当時の船を手作りし、黒潮に乗って沖縄の島から島へと航海する挑戦の様子は、NHKスペシャル「人類誕生」で取り上げられ大きな話題を呼んだ。2019年夏、いよいよ台湾から与那国島への、日本人誕生を再現する航海に挑む。

目次
はじめに 私たちはどこから来たのか?
第一章 海岸沿いに広がったのか?
第二章 私たち以前の人類について
第三章 ヒマラヤ南ルート
第四章 ヒマラヤ北ルート
第五章 日本への3つの進出ルート
第六章 対馬ルート、最初の日本人の謎
第七章 沖縄ルート、難関の大航海
第八章 北海道ルート、シベリアからの大移動
第九章 一万年後の再開
第十章 日本人の成立
第十一章(文庫本のための新章)
あとがき、参考文献
商品情報
書名(カナ) ニホンジンハドコカラキタノカ
ページ数 256ページ
判型・造本・装丁 文庫判
初版奥付日 2019年02月10日
ISBN 978-4-16-791232-1
Cコード 0195

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