「魔の山」、ナンガ・パルバット。この山は別格だ。
ヒマラヤ、8000メートル級の山のなかで、多くの犠牲者を出し、通称「人食い山」の異名で恐れられてきた。
立原祐二、48歳。5年前に、3名のパーティで登攀に挑むも、頂上目前にして断念。しかも、自身の指だけでなく、大事な友人・倉本を失った。が、クライマー人生を締めくくるにあたって、生還した木塚とともに、「魔の山」に挑むことを決意する。
緻密な計画を積み重ねているうちに、予期せぬ参加希望者があらわれた。倉本の弟、春彦だ。卓抜たる技術を持つもまだまだ経験に欠け、高度順応も未知数。しかも、協調性をふくめて人間性に問題があるばかりか、兄の死に不審を抱いている気配がある。さらに、同じく冬期初登頂をめざすらしいロシアのパーティにも不穏な動きがある。
さまざまな不安要素を抱えながらも、登攀は開始された。
天候だけでなく、予期せぬ事態が出来し、人を、その人生を試すのが山なのだーー立原はあらためて、その思いを強くする。苛烈な状況のなか、登頂を目指す彼らの行く末は?
ラストまで予断を許さない緊迫の山岳小説。
『還るべき場所』『未踏峰』『その峰の彼方』など、現代の山岳小説の第一人者の最新作。
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書名(カナ) | ダイガンペキ |
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ページ数 | 368ページ |
判型・造本・装丁 | 四六判 上製 上製カバー装 |
初版奥付日 | 2016年05月25日 |
ISBN | 978-4-16-390458-0 |
Cコード | 0093 |
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