書名(カナ) | シュッセノホウソク ザイカイ カンカイノトップカラニチギンソウサイマデ |
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ページ数 | 176ページ |
判型・造本・装丁 | 四六判 軽装 並製カバー装 |
初版奥付日 | 2016年11月25日 |
ISBN | 978-4-16-390562-4 |
Cコード | 0095 |
著者の岸宣仁氏は、読売新聞経済部記者、フリージャーナリストとして、40年以上にわたり、財界、官界のトップにインタビューしてきました。膨大な取材メモから、経済界の大物たちの㊙エピソードを一挙公開します。たとえば――。
その一挙手一投足に注目が集まっている黒田東彦日銀総裁には、大蔵省入省4年目の頃から着目してきました。その理由は、仕事ぶりもさることながら、人並み外れた読書量にありました。東京教育大(現・筑波大)付属駒場中・高時代、図書室の蔵書をすべて読破したという伝説の持ち主で、取材にいくといつも、デスクに倫理学、哲学、数学、物理学など幅広いジャンルの本が積まれており、そのほとんどが原語であったことに驚嘆させられます。
かの本田宗一郎に最後にインタビューしたのは、岸氏でした。軽のオープン・カー、ビートの発表会に杖をついて現れたカリスマ経営者は、この新車の周りを何度も回って「いいなあ」を連発。岸氏に遺した言葉からも、晩年までいかに車が好きであったかが伝わってきます。
財務省事務次官、日銀副総裁、大和総研理事長を歴任した武藤敏郎氏は、エリート中のエリートですが、夫人がいかに内助の功を発揮していたか、岸氏の夜討朝駆け取材から明らかになります。
現場一筋の著者の、集大成といえる作品です。
一章リーダー編
◎桁違いの読書派
黒田東彦(日本銀行総裁)/数土文夫(JFEホールディング社長)/飛鳥田一雄(日本社会党委員長)
◎愛嬌の持ち主
本田宗一郎(本田技研工業社長)/鈴木修(スズキ自動車社長)
◎散歩は経営判断の場である
宮崎輝(旭化成社長)/田淵節也(野村證券社長)
◎知的好奇心の塊
前田晃伸(みずほフィナンシャルグループ社長)/小林宏治(NEC社長)/渡辺恒雄(読売新聞主筆)
◎人間最後は明るさが大事
奥田碩/張富士夫(ともにトヨタ自動車社長)
◎霞が関版〝山内一豊の妻〟
武藤敏郎(財務省事務次官)/山口光秀(大蔵省事務次官)
◎好みで人を集めるか、あてがわれた人で最善を尽くすか
斎藤次郎(財務省事務次官)/水野勝(元国税庁長官)
◎五分前精神
田淵節也(野村證券社長)
二章組織編
◎財務省の隠語
寿司とチョココロネの法則/ピカ5、後発有利、「昔農林、今公共」/天麩羅と大根/自分の庭しか掃かなくなる/なぜ天麩羅か?/何でもかんでも下ろす/縄文、弥生時代の米価は?/古代ローマの入浴料は?/「逃げる」「思考停止」
◎昔日比谷、今開成
一中‐一高‐東大/日比谷出身者は五人/「開成」冬の時代/開成OB歓迎会/灘高校出身者はゼロ/東大首席卒、国家公務員試験一番/ロシア文学の愛好家/詰め腹を切らされる/なぜ〝灘の悲劇〟は続くのか
◎接客中、上司に呼ばれたら
慌てて飛んでいくタイプは……/ターゲットは将来の次官候補/「何やら、お呼びのようです」/正午から三時までランチ/別の一面を見せる/すぐ飛んで来るヒラマ族
◎メタボかやせ型か
いかにして健康を維持するか/地下通路を散歩コースに/大手町‐東銀座で五キロ/官僚も〝健康ブーム〟/走りながら英語学習/省内は恰好の散歩コース/競歩並みのスピードで
◎恐竜番付
恨み、つらみ、怒り……/省内で恐れられる面々/三十人中四人が次官に/高い出世率/女性三人が前頭に/半分ユーモア、半分警告/文才豊かな大蔵官僚/面接前に水ごり
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