第34回(2018年)講談社エッセイ賞

夫・車谷長吉 高橋順子

1,760 (税込)
発売日2017年05月12日
ジャンル随筆・エッセイ
商品情報
書名(カナ) オット クルマタニチョウキツ
ページ数 280ページ
判型・造本・装丁 四六判 上製 上製カバー装
初版奥付日 2017年05月17日
ISBN 978-4-16-390647-8
Cコード 0095
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第34回(2018年)講談社エッセイ賞

夫・車谷長吉 高橋順子

1,760 (税込)
発売日2017年05月12日
ジャンル随筆・エッセイ
商品情報
書名(カナ) オット クルマタニチョウキツ
ページ数 280ページ
判型・造本・装丁 四六判 上製 上製カバー装
初版奥付日 2017年05月17日
ISBN 978-4-16-390647-8
Cコード 0095

この世のみちづれとなって――至純の文学

この世のみちづれとなって――

十一通の絵手紙をもらったのが最初だった。
直木賞受賞、強迫神経症、お遍路、不意の死別。
異色の私小説作家を支えぬいた詩人の回想。


【本文より】

長吉は二階の書斎で原稿を書き上げると、それを両手にもって階段を降りてきた。
「順子さん、原稿読んでください」とうれしそうな声をだして私の書斎をのぞく。
私は何をしていても手をやすめて、立ち上がる。食卓に新聞紙を敷き、
その上にワープロのインキの匂いのする原稿を載せて、読ませてもらう。
(中略)
それは私たちのいちばん大切な時間になった。原稿が汚れないように
新聞紙を敷くことも、二十年来変わらなかった。相手が読んでいる間中、
かしこまって側にいるのだった。緊張して、うれしく、怖いような
生の時間だった。いまは至福の時間だったといえる。 (本文より)

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