書名(カナ) | モジニビハアリヤ |
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ページ数 | 256ページ |
判型・造本・装丁 | 四六判 上製 上製カバー装 |
初版奥付日 | 2018年01月10日 |
ISBN | 978-4-16-390777-2 |
Cコード | 0095 |
文字に美しい、美しくないということが本当にあるのだろうか、というきわめて個人的な疑問から歴代の名筆、名蹟をたどっていくものである。(本文より)
歴史上の偉大な人物たちは、どのような文字を書いてきたのか。
1700年間ずっと手本であり続けている”書聖”の王羲之、三筆に数えられる空海から、天下人の織田信長、豊臣秀吉や徳川家康、坂本龍馬や西郷隆盛など明治維新の立役者たち、夏目漱石や谷崎潤一郎、井伏鱒二や太宰治といった文豪、そして古今亭志ん生や立川談志、ビートたけしら芸人まで。彼らの作品(写真を百点以上掲載)と生涯を独自の視点で読み解いていく。2000年にわたる書と人類の歴史を旅して、見えてきたものとは――。この一冊を読めば、文字のすべてがわかります。
「大人の流儀」シリーズでもおなじみの著者が、書について初めて本格的に描いたエッセイ。
なぜ文字が誕生したか
龍馬、恋のきっかけ
蘭亭序という名筆、妖怪?
桜、酒、春の宴
友情が育んだ名蹟
始皇帝VS毛沢東
木簡からゴッホの郵便夫へ
紀元前一四〇年、紙の発明
書に四つの宝あり
猛女と詩人の恋
弘法にも筆のあやまり
美は万人が共有するものか
二人の大王が嫉んだもの
我一人行かん、と僧は言った
素朴な線が、日本らしさへ
信長のモダニズム
天下取りにとって書とは?
数奇な運命をたどった女性の手紙
秘伝の書、後継の書
”風流”とは何ぞや
芭蕉と蕪村、漂泊者のまなざし
ユーモアと葛藤
戯作者の字は強靭?
水戸黄門と印籠と赤穂浪士の陣太鼓
平登路はペトロ、如庵はジョアン
丁稚も、手代も筆を使えた
モズとフクロウ
親思うこころ
一番人気の疾馬の書
騎士をめざした兵たち
幕末から明治へ、キラ星の書
苦悩と、苦労の果てに
一升、二升で酔ってどうする
禅と哲学の「無」の世界
生涯”花”を愛でた二人の作家
山椒魚と、月見草の文字
書は、画家の苦難に寄り添えるのか
書は万人のものである
困まった人たちの、困まった書
文字の中の哀しみ
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