単行本

奇病庭園 川野芽生

2,200 (税込)
発売日2023年08月04日
ジャンル小説
商品情報
書名(カナ) キビョウテイエン
ページ数 248ページ
判型・造本・装丁 四六判 上製 上製カバー装
初版奥付日 2023年08月10日
ISBN 978-4-16-391734-4
Cコード 0093
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単行本

奇病庭園 川野芽生

2,200 (税込)
発売日2023年08月04日
ジャンル小説
商品情報
書名(カナ) キビョウテイエン
ページ数 248ページ
判型・造本・装丁 四六判 上製 上製カバー装
初版奥付日 2023年08月10日
ISBN 978-4-16-391734-4
Cコード 0093

それは、鉤爪や翼や魂が再びそなわった者たちの物語

奇病が流行った。ある者は角を失くし、ある者は翼を失くし、ある者は鉤爪を失くし、ある者は尾を失くし、ある者は鱗を失くし、ある者は毛皮を失くし、ある者は魂を失くした。
何千年の何千倍の時が経ち、突如として、失ったものを再び備える者たちが現れた。物語はそこから始まる——

妊婦に翼が生え、あちらこちらに赤子を産み落としていたその時代。森の木の上に産み落とされた赤子は、鉤爪を持つ者たちに助けられ、長じて〈天使総督〉となる。一方、池に落ちた赤子を助けたのは、「有角老女頭部」を抱えて文書館から逃げだした若い写字生だった。文字を読めぬ「文字無シ魚」として文書館に雇われ、腕の血管に金のペン先を突き刺しながら極秘文書を書き写していた写字生は、「有角老女頭部」に血のインクを飛ばしてしまったことから、老女の言葉を感じ取れるようになったのだ。写字生と老女は拾った赤子に金のペン先をくわえさせて養うが、それが「〈金のペン先〉連続殺人事件」の発端だった……


歌集『Lilith』、短篇集『無垢なる花たちのためのユートピア』、掌篇集『月面文字翻刻一例』の新鋭、初の幻想長編小説。

担当編集者より

歌集『Lilith』で現代歌人協会賞に輝く歌人にして、短篇集『無垢なる花たちのためのユートピア』『月面文字翻刻一例』で読者を魅了する新鋭・川野芽生さん。本作『奇病庭園』は短篇、掌篇が集まり、星座のようにかたちづくられた長編幻想小説です。額から角が伸びる老人、翼の生えた妊婦、ふさふさした尾をはやす少女たち、体内に真珠を宿す者。そして塔に囚われ、薬で眠らされたひとりの美しい少女の運命は……。庭園をそぞろ歩きするように、お好きな章からお読みください。

著者

川野 芽生

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