単行本

外事警察秘録 北村滋

1,760 (税込)
発売日2023年12月06日
ジャンルノンフィクション
商品情報
書名(カナ) ガイジケイサツヒロク
ページ数 296ページ
判型・造本・装丁 四六判 上製 上製カバー装
初版奥付日 2023年12月10日
ISBN 978-4-16-391788-7
Cコード 0095
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外事警察秘録 北村滋

1,760 (税込)
発売日2023年12月06日
ジャンルノンフィクション
商品情報
書名(カナ) ガイジケイサツヒロク
ページ数 296ページ
判型・造本・装丁 四六判 上製 上製カバー装
初版奥付日 2023年12月10日
ISBN 978-4-16-391788-7
Cコード 0095

初めて明かされるスパイ戦争の最前線!

インテリジェンス・マスターが初めて明かすスパイ戦争の最前線!

中国、ロシア、北朝鮮……。
海外からの脅威に日本の「外事警察」はいかに対峙してきたのか――。
北朝鮮による日本人拉致事件、日本赤軍メンバーの追跡、オウム真理教「ロシアコネクション」の解明、プーチンのスパイとの攻防、山口組マフィア・サミットの阻止、中国スパイのTPP妨害工作の摘発……。
警察官僚、前国家安全保障局長として、数々の修羅場をくぐり抜けてきたインテリジェンス・マスターと『見えざる敵』との闘いは、外事警察が抉る平成の裏面史でもあった。
知られざるスパイとの闘い、水面下での極秘任務の数々がいま初めて明かされる!

目次


第一章  横田めぐみさん「偽遺骨」事件 

外事課長初の訪朝/警察内部からも反対の声/鏡が多い高麗ホテル客室の謎/医師や看護師への聴取/「よど号」メンバーと「KYC」/最大の脅威は米軍/横田ご夫妻への報告/二カ所で「遺骨」を鑑定/DNA型は一致せず/被害者の帰国で加速した捜査/世論も政治も動かない/親朝ムードが支配していた/拉致は関心事でなかった

第二章  日本赤軍との闘い 

フランス留学の内示/恐怖のテロ組織として/テロリストを海外まで追う/田中義三をめぐる攻防/「我が国に身柄を移送せよ」/「ミスター・シゲルか?」/国際的なテロ・ネットワーク/「ベイルート5」の一斉拘束/「ベイルートに飛んでくれ」/「アラブの大義」の体現者/国家間の国益をかけた戦い

第三章  オウム真理教「ロシアコネクション」 

ロシアへの一二〇回以上の渡航記録/刑事警察との考え方の違い/五〇〇万ドル寄付の「効果」/KGB元幹部をスカウト/オウム真理教に協力的だった諜報機関/豪州でも毒ガスを使用/「警察に我々を守れるのか」/警察の勝利宣言

第四章  経済安全保障―― 中国企業「華為」の脅威 

中国の発展がもたらす危機/創業者は研究機関の出身/シカゴで拘束された女スパイ/日本の産業界が「抜け穴」に/洞爺湖サミットの無線基地/ソフトバンク買収に「待った」/独国防次官との非公式会合/ITT(見えない技術移転)に目を光らせるべき

第五章  不正輸出を摘発せよ――北朝鮮 

「万景峰92」号/忠誠心を得るための日本製品/自衛隊の反撃能力が「流出」/核実験が大きな転機/「執拗さ」は最大の美徳/「金王朝」の大規模物資調達網/なぜ厳光哲は野放しだったか

第六章  ロシアの背乗 りスパイ 

西側情報機関からの極秘情報/工作員は朝鮮系ロシア人/オペレーション名「シロハラ」/アンチャン管理官/「鱗が見えた」瞬間を捉えた/デッド・ドロップ・コンタクト/本物の「黒羽」はどこへ消えた?

第七章  プーチンのスパイとの攻防 

プーチンはボールペンで……/プーチン氏の人心掌握術/SVRスパイの手口/ロシア・スパイの貪欲さ/スパイの〝悪夢の瞬間〟/「外一は存亡の危機だな」/課題は〝外交関係〟との駆け引き/プーチン来日直前に送検/腹を空かせた一匹の猟犬

第八章  三・一一福島第一原発をめぐる日米協力 

日米の信頼関係を再構築/「燃料棒は冷却できるのか」/米軍に注水の支援を依頼/安倍元総理が石原知事に連絡/日米協議が動き始める/地下鉄サリン事件との共通点/危機の時に情報は武器となる

第九章  在日コリアン 総聯+民団「統一計画」 

「朝鮮総聯ではなく民団をですか」/北との「近さ」は政治的資産/危機に瀕する「脱北支援」/「民団の〝総聯化〟が心配だ」/破防法の視察対象になり得る/「国会答弁」で認識を示す/「総聯の動向に重大な関心」/韓国当局による関与の痕跡

第十章  山口組 マフィア・サミット計画 

仏当局と日本赤軍の因縁/女性鍼灸師とJRAメンバー/厳戒態勢のシャルル・ド・ゴール空港/山口組若頭・宅見勝の渡仏情報/我われこそ「フランス治安の要」/ミラノで伊マフィアと会議/カネ・ヒト・トチで追い詰める/「組織犯罪者に国土を踏ませない」
/ラバンド大佐の情報力

第十一章  中国スパイのTPP妨
害工作

中国が農水省高官に接触/「レフチェンコ証言」を想起/「李春光はただ者じゃない」/コメ一〇〇万トンとレアアース/「最低でも県外」の代償/「政界ルート」の解明/一・四億円の使途不明金

第十二章  特定秘密保護法案に職を賭した 

「北村、静かにしていろよ」/スパイを直接罰せられない/国家安全保障局の役割と情報保全の意義/日本の決意を米国に表明/読売新聞に頭を下げる/廃案の際は職を辞する/「治安維持法の原本を見せてくれ」/国家の存立そして国益のために

〈特別付録〉追想・安倍晋三内閣総理大臣 

著者

北村 滋

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